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モーターを使用している機器にインバータを取り付けることで、大幅な省エネを実現することができると聞きました。具体的な方法と効果ついて教えてください。
インバータによりモーター使用機器の大幅な省エネが実現します。
ポンプやファンなど、モーター使用機器の大幅な省エネを実現する切札はインバータの導入です。ここでは、インバータの概要と効果事例について解説します。
電力会社から供給される電気の周波数は50または60Hzで固定されているため、電気駆動のモーターは、周波数とモーターの極数で決まる一定速度で回転します。そこでモーターで動くファンやポンプの空気や水の流量調整は、ダンパやバルブを絞ることにより行っていますが、そこでは非常に大きなエネルギー損実が発生しています。
インバータは、図1(a)に示す簡単な構成でモーターに接続することにより、任意の周波数の電気をモーターに供給し、モーターの回転数を自在に制御することができます。
図1(b)は、所定の流量をダンパやバルブで設定した場合と、インバータで制御した場合の消費電力の比較です。ダンパやバルブを用いた場合は、定格値に比べ流量を60%に低減しても消費電力は約80%消費するのに対し、インバータ制御では約23%と大幅に低減することができます。
現状、ダンパやバルブで流量調整している場合や、過剰な流量のまま使用している場合、インバータを導入することで大幅な省エネを実現することができます(図中の効果試算例では年間約62万円)。