今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
詳細画面から専門家に、メール相談や直接会っての面談などを申し込むことができます。
為替の影響も含め、原価がどんどん高騰しています。
値上げはしたいのですが、今来ているお客さんが減ってしまうのが怖くて、つい踏み切れずにいます。どうすればいいですか?
迷っているなら値上げはしないで、客単価を上げることで利益を確保しましょう。
もしあなたが値上げについて迷われているなら一旦はしない方がいいでしょう。なぜならその迷われている態度がお客さんに伝わるからです。
一旦値上げをしなくても利益が残る方法をとりましょう。
それは客単価を上げることです。
客単価を上げる時のポイントは2つです。
1.品揃えを増やす
2.要望に応じてお客さんに選択肢や代替案を提案する
1.品揃えを増やす
商品は素材と作り方で構成されているので、素材を良いものに変えていただくことや作り方や種類、サイズ等で変化をつけること事によって、同じ商品カテゴリーの品を増やすことができます。
2.要望に応じてお客さんに選択肢や代替案を提案する
1で増やした品揃えをお客さんに必ず声をかけて提案することにより、一部高単価の商品を注文していただくことで、客単価のアップに繋がります。
粗利率も大事ですが、一回分の粗利額を意識していくことが重要です。
例えばウーロン茶を注文された場合、お客さんの「ウーロン茶ください」との注文に対して、スタッフは、「ウーロン茶と黒ウーロン茶どちらにしましょうか?」と声をかけます。
そうすると、一定の割合で単価の高い「黒ウーロン茶」を頼むお客さんも出てくるでしょう。一声かけるだけで、280円のウーロン茶と380円の黒ウーロン茶では、単価が100円も変わります。
1日5杯販売できたとすると、1か月で売上高が15,000円増加します。
このように素材や作り方に応じて、品揃えを増やし、お客さんに必ず声掛けすることで、お客さんの選択肢が増え、客単価を増やすことができます。
また品切れの商品Aを注文いただいた際も、お客さんの「商品Aください」の注文に対して、スタッフが「Aは売り切れました」とただ応えるのか、「Aは切れてしまいましたがBならございます。」と応えるのかによって、Bの商品分の売上を上げることが可能になります。
商品が売り切れるのは仕方ないですが、単純に諦めるのではなく、代替案を出してお客さんに納得してもらえばいいのです。
1日3組がAを注文した場合、代替策として提案したBが500円であれば、1か月で売上が45,000円増える可能性があります。
お客さんが購入する商品はいつも2つに分かれます。
・買いたかった商品
・買いたくなった商品
この事例で述べるのは後者です。
お客さんの注文をただ鵜呑みにするのではなく、お客さんにとって更に良い提案や代替案を提案してみてください。
もし値上げに迷った時は安易に値上げをする前に、客単価を上げる方策にトライしてみてください。
(回答日:2024年9月1日)