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海外のクラウドファンディングには、どのようなものがありますか?その特徴について教えてください。
海外市場のテストマーケティングツールとして活用されています。
近年、海外市場のテストマーケティングとして注目されているのが「海外クラウドファンディング」です。自社商品やサービスの宣伝、ファンづくりはもちろん、海外ユーザーの生の声が聞くことができるのが特徴です。
基本的にはユーザーの反響を見てから生産量を調整できるので、過剰在庫を抱える心配もなくなります。また、海外での適正価格を探ることができるため、越境ECを始める前に「海外クラウドファンディング」を活用する企業も増えています。
国内のクラウドファンディングに比べると、市場規模が圧倒的に大きく、プロジェクトが目標額に達すれば、多額の資金調達も可能となります。
「海外クラウドファンディング」の代表格としては「Kickstarter(キックスターター)」と「Indiegogo(インディーゴーゴー)」があります。ともにアメリカ発のプラットフォームです。「Kickstarter」は、サイト掲載の審査が厳しいため、プロジェクトの質が高いのが特徴です。カテゴリーはゲーム、映画、デザイン・技術開発、ファッション、音楽などクリエィティブ系に親和性が高いと言われています。「Indiegogo」は、「Kickstarter」に比べてサイト掲載のための審査が緩く、テストマーケティングにも適しています。カテゴリーも豊富で、24種類あります。
また、中華圏向けのクラウドファンディングとしては、台湾のプラットフォームが有名です。会員は台湾だけでなく香港、マレーシア、シンガポールなどにもいます。台湾のクラウドファンディングを活用することで、台湾で商品やサービスが話題になれば、中華圏の巨大市場へのスケール展開も可能です。
台湾の2大プラットフォームとしては、「flyingV」「zeczec(嘖嘖)」があります。「flyingV」は、小型家電、コンピュータ関連製品などが中心で、テクノロジー関連のプロジェクト事例が多く見られます。「zeczec(嘖嘖)」は非常に多様なプロジェクトがあり、特にデザイングッズ関連のカテゴリーに親和性が高いのが特徴です。
(回答日:2024年8月28日)