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大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

海外の進出先国を選定する際の着眼点を教えてください。

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  • 海外の進出先国を選定する際の着眼点を教えてください。

    海外進出を検討していますが、どこの国やエリアへ進出したら良いのかわかりません。どのような点に着目すべきでしょうか。

    事業を継続・成長させる環境が整っているのか、を確認してください。


    ここ数年で海外進出の目的が、「生産拠点」として捉えた進出から「販路開拓」としての進出に変化しつつあります。

    (1)海外企業への外資規制
    外資規制は安全保障や経済政策を目的とし、自国の資源や資産などが他国に奪われることがないようにするための規制です。特定業種への参入が禁止もしくは、規制されている事が海外ではよくあります。外資比率50%以上を規制している場合は現地企業が51%出資のもと、会社を設立する必要があります。国や地域、業種により異なりますので事前の確認が必要です。

    (2)日系・外資の進出状況、日本人・外国人の在住者数を確認する
    現地の信頼のできるパートナーの有無は海外展開において非常に重要なポイントになります。また多くの企業が進出当初は、現地の日本人や外国人、BtoBであれば日系企業や外資企業をターゲットにビジネスを展開していきます。その後、現地での実績拡大に伴い、徐々に現地の富裕層やローカル企業へターゲットを広げていきます。現在の市場性を推し量る上でも現地の日系企業や外資企業の進出状況を確認することをおすすめします。

    (3)市場規模が拡大しているか
    販路開拓の場合は特に、単に人口増加率や若年人口の割合に着目するのではなく、自社の商品やサービスを利用してくれる顧客数が増えていく市場性なのかを検証する必要があります。また裏を返せば、短期間に市場規模の拡大が予測されるということは競争も激しく、人件費など急激なコストの高騰も予想されます。

    上記以外としては、「物流、インフラ事情」、「政治・経済の安定性」、「労働条件などの法律面」なども着眼点になります。

回答した専門家
海外取引

森信 肇

その商品、海外で売れるかもしれませんよ!海外展開のまず一歩を踏み出してみませ...

私自身、ネットワークもない、ツテもない、限られた資金で現地法人を設立し10年以上海外で事業を行ってきました。海外展開は自社には難しいとお考えの事業者様も少なくないことと思います。しかし、しっかりとした準備とその国の商習慣に合わせたリスク管理を行えば、企業規模に関わらず必ずビジネスチャンスがあります。海外に関する新規事業や事業拡大、創業をお考えの皆様を全力で応援します。

ライセンス

中小企業診断士

重点取扱分野

海外におけるマーケット(対象国、ターゲット市場)の選定

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