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大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

海外向け外国語ホームページの作成上の注意点を教えてください。

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  • 海外向け外国語ホームページの作成上の注意点を教えてください。

    海外マーケットを対象に外国語のホームページを作成しようと考えています。特に注意すべき点について教えていただけますでしょうか。

    日本語サイトをそのまま翻訳するのはお勧めしません。


    海外向けホームページとして日本語サイトをそのまま翻訳しているケースを時折見かけますが、これはお勧めできません。なぜなら、海外の人が求めている情報と、国内とでは異なるからです。日本企業は、新興国の安価には太刀打ちできないため、海外向けで商品を販売する場合は、常に「品質」で勝負をする必要があります。不要な情報は思い切って外し、強み・差別化を全面にアピールするなど、海外の人の視点を大切にしてください。

    翻訳方法においては、(1)Google・Weblio・DeepLなどによる機械翻訳、(2)人間翻訳、(3)ネィティブによる確認、(4)ローカライズの4段階があります。ローカライズでは、専門知識を有する人による表現を加えたり、商習慣や文化にも配慮をします。後者になるほど手間も費用も要しますが、ローカライズが、最も現地の人に受け入れられるコンテンツに仕上がります。しかし、翻訳方法は用途や場面に応じて使い分けると良いかと思います。

    サーバーのロケーションも非常に重要です。国内サーバーと海外サーバーの選択肢があり、その違いは接続スピードです。やはり海外現地のサーバーを活用すると、接続スピードは速くなるため、サイトからの離脱を防ぐことにもつながります。しかし非常時の迅速な対応やデータの取り出しを考えると国内サーバーの方が安心です。例えば、中国のように海外サイトを規制している場合は、現地のサーバーの活用を検討する必要があります。

    またコンテンツでは、その国や地域の利用者の声(BtoBであれば同業種)を掲載することをおすすめします。Youtubeなどの動画配信も非常に有効です。現地でよく使われているSNSとの連動も意識してください。ターゲットやエリアが明確に決まっている場合はSEO対策よりGoogleAdwordsなどリスティング広告でターゲットを限定する方が有利な場合もあります(韓国ではNAVER、中国では百度の影響力が強いなど例外もあります)。アクセス分析では、Googleが無料で提供するGoogleAnalyticsがおすすめです。

回答した専門家
海外取引

森信 肇

その商品、海外で売れるかもしれませんよ!海外展開のまず一歩を踏み出してみませ...

私自身、ネットワークもない、ツテもない、限られた資金で現地法人を設立し10年以上海外で事業を行ってきました。海外展開は自社には難しいとお考えの事業者様も少なくないことと思います。しかし、しっかりとした準備とその国の商習慣に合わせたリスク管理を行えば、企業規模に関わらず必ずビジネスチャンスがあります。海外に関する新規事業や事業拡大、創業をお考えの皆様を全力で応援します。

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