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大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

ISOを取得しているが、無駄な記録をなくし、有効に運用したい。

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  • ISOを取得しているが、無駄な記録をなくし、有効に運用したい。

    当社のISO活動は、意味のない書類作り・記録作りばかりとなっており、社員の意識も非常に低い状態です。取り組んでいる意味が実感できません。どのようにすれば、シンプルで有効なISO活動になるのでしょうか?

    意味のない記録・書類は一切排除し、達成したい目標にのみ、すべてを集中して下さい。


    「ISOは記録を要求しているから」「ISO審査員がこの文書をつくるように言ったから」、このような理由・背景で、ISO活動が本来の目的とはかけ離れた活動になっていることがよくあります。

    まず、そもそも、ISOは記録づくり・書類づくりが目的ではありません。
    ISO9001(品質)であれば「品質の向上」「顧客満足の向上」、ISO14001(環境)であれば「環境への貢献」「環境ビジネスの推進」、ISO45001(労働安全衛生)であれば「労災事故の撲滅」「社員の心身共の健康」、ISO/FSSC22000(食品安全)であれば「安全な安心な食品づくり」、ISO27001(情報セキュリティ)であれば「情報漏えいの防止」などが、本来のISOの目的です。そして、その結果として、顧客・社会の信頼を得て「業績の向上」につなげること、これこそISOの本来の価値です。

    これらのことに貢献しないISO活動はまったく無意味であり、むしろ有害です。意味のない記録・書類は思い切って廃止し、意味のある記録・文書・活動のみにし、スリムでシンプルなISO活動にしてください。

    ISO規格の一文一句に惑わされることなく、ISO規格の本質を理解すれば、無駄な記録類を一切廃止しても、ISOへの適合性(ISO認証登録)は損なわないことが見えてくると思います。

    企業様の目的にだけ焦点を合わせ、その目的達成のために必要な記録・書類・活動にのみ絞り込み、本当に意味のあるISO活動にして下さい。

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