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POSデータや営業日報などのデータはどうやって活用すればいいですか?

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  • POSデータや営業日報などのデータはどうやって活用すればいいですか?

    毎日データは溜まっていくのですが、溜めるだけで使っていません。何とか活用したいのですが、どのようにすべきかがよくわかりません。

    まずはデータを一覧表にまとめてグラフ化しましょう


     まずこれらのデータをなぜ活用するかというと、業務内容や業績の改善が目的です。改善出来ているかどうかを把握するには、数字やグラフなど目に見えるようにしなければなりません。そのため、まずは全ての情報をエクセルなどの表計算ソフトで一覧表を作成しておきましょう。
     POSデータなどは項目がまとまっているため、データの抜き取りや転記で問題ないかもしれませんが、営業日報はまとめる項目を先に決めておく必要があります。例えば、訪問先企業ごとに売上はいくらだったのか、何回目の訪問なのか、初回の訪問事由や先方の役職、訪問した担当者などです。もちろん項目が決まると営業日報であれば日報のフォーマットを変更して、必要な情報だけ書くことで作業の効率化にもつながります。
     一覧表が完成したら、改善したい数字が何に影響を受けているのかグラフ化してみましょう。数字の羅列もグラフ化することで傾向が見えます。例えばPOSデータでしたら売上を曜日ごとに棒グラフで表現するだけで、曜日によって売上が異なるのか、曜日ではなく平日か休日かで変わるのかわかります。それだけでも売上が上がる要素について仮説を立てることができます。平日のほうが売上が高いのであれば、働いている人が多く、昼に短時間で食べられるメニューのほうがいいのではないかなど考えられるということです。
     グラフ化するときの注意点ですが、可能であれば30個以上のデータを用意してください。日別でグラフ化するなら30日分のデータが必要です。先ほどの曜日別のグラフ化でしたら、例えば雨が降って売上が落ちているときのデータが含まれるかもしれません。それが30個以上のデータであれば平均化されて、雨の影響がなくなります。
     さらに精度の高い分析には統計分析の手法を習得する必要がありますが、そのときにも一覧表でまとめられているとすぐに分析できますので、一度一覧表を作成してみてください。

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