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大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

「5S」活動を定着させるための具体的な取組み方法

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  • 「5S」活動を定着させるための具体的な取組み方法

    「5S」活動を社内に定着させたいのですが、なかなか上手くいきません。どのように取組めば良いか、具体的に教えてください。

    「5S」活動の目的と、目指す姿を全員で共有しながら進めましょう。


    「5S」活動とは、単に見た目をきれいにすることが目的ではありません。「5S」活動を行う目的とは、①売上を増やしてコストを低減させること、②良い組織文化の醸成にこそあります。
    即ち、この活動自体が経営効率の向上に直結する活動であることを推進する側が強く認識する必要があります。
    ①-1 売上を上げる効果
        ・会社自体をショールーム化することで、見学に来られたお客様の心を射止める効果
        ・「整理、整頓」による、探す、迷うなどのムダを削減することによる、余裕率を顕在化させることで、新たな儲け
         につながる仕事を取り込める人財を社内で確保する効果
    ①-2 コストを下げる効果
        ・3定(定品、定位、定量)の状態を作り上げることによる、在庫のムダ、動作のムダ、運搬のムダの削減効果
        ・目で見る管理の道具として、問題を顕在化する効果     
    ②   良い組織文化の醸成
        ・継続するための仕組みが活動自体に内包されていることで、活動を通じた意識改革に繋げる効果    
    上記の中のどの効果を狙うかを戦略的に決めるのはトップの役割です。そこから、職場毎への落とし込みを行い、目標となる目指す姿を全員一丸となって考えてください。そして、ワンステップ上がるごとに次の目指す姿を再び一緒に決めて取組みを続けて下さい。
    その上で、定量的な効果測定を行うように心掛けてください。狙う効果を明確にすることで、定量的な評価に落とし込むことが可能となります。
    重要なのはトップのフォロー、すなわち想いを如何に伝え続けるかです。
    ボトムアップだけでもない、トップダウンだけでもない、本当の意味での全社的な取組みこそが、定着への近道です。
    そして、トップの定期的なフォローが、想いを共有化して組織文化を変え、活動を定着させる最大の力であることを忘れずに取り組んでみてください。

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