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工数低減による省人化に向けた考え方と取組み方法

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  • 工数低減による省人化に向けた考え方と取組み方法

    新たな仕事を取り込むためにも、現状の仕事量をより少ない人数で対応できるようにしたいのですが、どの様に取組めば良いのでしょうか。

    ムダを省くという意識を持った5Sの徹底により、着実に基礎体力をつけていきましょう。


    作業の中には、価値を生み出す正味作業と、価値を生まないけれども現状ではやらざるを得ない付随作業、そしてムダの3種類があります。そして、一説には正味作業の割合は全体の10%〜15%程度と言われています。
    正味作業の比率を高めるのに一番効果があるのは5Sと作業の片寄せです。
    1、5Sの徹底
      整理・整頓を行うことで、不要なものが減ると共に、置き場・置き方・量などが決まってきます。これにより、迷う・探
      す・仮置きするなどのムダが確実に減ります。
      また、遠いものを近くに、取りやすく・戻しやすくという意識で整頓のレベルを上げることで、動作のムダをかなり削
      減することが可能となります。
      清掃は、保全の第一歩となりますので、設備の軸ブレなどによる不良の発生や故障による停止時間などを削減す
      るためのきっかけとなります。
      清潔・躾は継続するための仕組みづくりと、時々刻々と変化する環境に合わせた見直しを意味します。要は、P-D-
      C-Aサイクルを回すための仕組みづくりです。これにより、現場のレベルを着実に上げることが可能となります。
    2、仕事の片寄せ
      工数が減ってきたら、必ず減った分だけ仕事の配分を見直し、常に1人工(一人の作業者が定時まで働ける仕事
      量)を与えるようにしてください。平均化はNGです。
    3、N01から手を空けさせること
      仕事を片寄せすることで、手が空いてくる作業者が発生します。この場合は、必ずその職場で一番できる方(N01)
      を手空きにしてください。余裕が出た分は、改善活動に回ってもらうことで、更に改善スピードはあがります。
    4、抜く場合もN01から抜くこと
      1人工分の作業を削減できたら、必ずN01の方を抜いて、新たな仕事に回ってもらってください。そうすることで、抜
      かれた職場はN02が急速に成長します。
    結果として、人財育成のスピードもあがります。
    基本的なことのレベルを上げることが、省人化の最短コースです。奇をてらわずに、着実に進めてみてください。

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