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製造改善を進めていくには、改善のPDCAサイクルを回すことが重要と聞きましたが、具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。
工程のデータ取得とマニュアル化を行いましょう。
製造現場でPDCAサイクルを回して継続的に改善を行うには、工程データの取得とマニュアル化の2つがポイントになります。
工程データは、用いた材料や作業した時刻、検査結果、装置状態等のデータで、工程で用いる伝票等を用いて取得することができます。これが把握できていれば、例えば、製品ごとの作業に要した時間や不良率等を分析により得ることができます。つまり、工程の問題点や改善の余地を見つけ出すにあたって、強力な武器となるのです。
次に、こうして見つけた問題点を改善する時に有効なのがマニュアル化です。作業のマニュアル化がなされているということは、その作業がどのように実施されているかが、それを読めばわかるようになっているということです。さらには、そのマニュアルの通りに作業が実施されているということです。そこで、マニュアルを見て、問題点を改善するにはどの作業のどの部分を変更するのが有効かを考察するのです。それがわかれば、後はマニュアルを改訂すれば、現場の作業は改善されるはずです。
改訂後に再び工程データを確認することで、期待した通りの改善が得られているかを見ることができます。そして再び、工程データを基に新たな問題点や、改善の余地を探していくのです。これを繰り返せば、どんどん改善が積み重なる、即ち、製造改善のPDCAサイクルを回すことができるというわけです。
マニュアル化は製造現場の作業方法をコントロールできる仕組みで、工程データ取得は製造現場の状態をモニタできる仕組みと言っても良いでしょう。