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雑貨の小売店を近々開業する予定です。元々数字は苦手なのですが、日報は必要だと思っています。いわゆる市販品やインターネット上の日報のサンプル等を見てもピンときません。店舗を経営する際にはどのような日報が必要ですか?
お店にあった日報を作りましょう。ポイントは将来を考えるです。
①「数字は大事」
店舗を経営する際には数字は大事です。売上、仕入、人件費、利益等々、全て数字ですね。苦手とは言ってられませんが、どの数字に注目するかのコツを知ってください。
②「数字はメリハリ」
数字を上手に扱うコツは比較する事です。つまり売上なら売上の数字を数ヶ月間で比較したり、前年同月で比較したりする事です。全ての数字を比較する必要はありません。メリハリをしっかりして、重要な数字を常に比較してゆく事がコツです。
③「何が大切か?」
大切な数字は、最終的には利益です。売上がいくら大きくても経費やコストが掛かりすぎて利益が無くなってしまってダメです。最終的には利益が大事な数字なのですが、その成り立ちの数字を把握してゆく事が経営のコツです。特に売上金額、買上点数、仕入金額を把握する様にしてください。
④「まずは簡単な項目から」
上記の数字を含めて最初の段階では「売上、客数、販売点数、仕入」の4つの数字を日々記入出来るような日報を作成してください。まずは簡単な数字から記録するクセを付ける事が大切です。日々の記録をする事で数字を比較できる様になります。数字を比較する事で店舗の売上が良い流れか悪い流れかが判ります。流れが悪い(売上減、客数減)場合、早急に手を打つ必要が有ります。上記の4つの数字から、客単価、平均買上点数、仕入率等の数字を知る事ができます。
⑤「コメントも大事」
数字以外にコメントも大事です。日々の気付きや改善点、お客様からお褒め頂いた事等を書いておくと、次へのモチベーションアップや振り返りの際に効果的です。
⑥「将来を考えてステップアップする」
日報は店舗の状態を把握するカルテの様なものです。将来を考えてステップアップするとは、将来店を人に任せる事を考えて日報をステップアップさせてゆくという事です。人に任せても日報を見れば店舗の状況を知るコトが出来るレベルです。最初は③の数字からしっかり把握できる日報を作り込んでください。
フォーマットはどんなモノでもOKです。大切な事は比較できる様に記録を取ってゆくという事です。頑張ってください。