今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
詳細画面から専門家に、メール相談や直接会っての面談などを申し込むことができます。
会社を早期退職したので10坪ほどで喫茶店の開業を考えています。あまり儲からなくてもいいのですが、退職金を使うので失敗したくありません。開業の手続き等は色々な資料を見るのですが実際に成功する為に実行した方が良いルールやノウハウはありますか?
飲食店は入店率と席の回転率はとても大切です。
今回喫茶店の開業とのお話ですが、最初に考えて頂きたいのは自分の希望する生活費と店舗の経費+銀行の返済金の合計を算出した金額が最低必要な売上です。
喫茶店ですと主力商品は珈琲と思うのですが客単価の予測をするのに珈琲単価の20%増を目安に考えましょう。
たとえば目標金額が120万円で珈琲が500円とすると20%増しで予測客単価は600円になり120万円÷600円÷25日(営業日数)=80人が一日に必要な客数になります。
客席の設定ですが、基本となる指数は1坪に2席と考え厨房とトイレで2坪使用すると考えると10-2=8坪で×2席=16席が最大数となります。80÷16=5・・・これが回転数です。
ここで問題になるのがテーブルの配置です。即ちレイアウトです。
4人用のテーブルを4セット置いた場合 12時〜13時のランチタイムに全てのテーブルに2人ずつ座るとあとはお断りする事になります。ピーク時2回転を考えていても現実は32
席に対して半分の16席となり売り上げが計画より半減する事になります。
これでおわかりの様にテーブル 椅子 カウンターのレイアウトで売り上げが大きく違う事を理解してもらい設計して欲しいと思います。
喫茶店で80人集客する場合の時間帯はモーニング ランチが売上構成比を占めますが、その時間帯は限られています。
入店率を考えると店舗前通行量などの絶対数を把握する必要があります。
一般の目安として入店率を4%と設定した場合 X×4%=80人となります。
この式から逆算すると営業時間中の店舗前通行量は2000人となります。
実際に店舗の契約をする前に通行量を調査する必要がありますので必ず実施して下さい。
2000人通行していなければ当初から安定経営は難しい可能性があると考えましょう。
次に競合店との差別化も重要です。
お客様が店舗を決めるまでの時間は0.5秒と言われています。
購買心理を活用して看板の演出 タベストリーの掲示などでお店に興味を持ってもらう事が大切です。もちろん演出力で入店率は大きく変化します。
簡単に時系列で説明しましたが 店舗の契約は安易に行わない方が良いと思います。