○有限責任
有限責任とは出資者が出資額の範囲までしか事業上の責任を負わないこととする制度です。
○内部自治の原則
内部自治とは組織の内部ルールが、法令等により詳細に定められるのではなく、出資者どうしの合意により決定できます。例えば出資者が自ら経営を行い、利益や損失の配分などを柔軟に決定することができます。
○構成員課税
構成員課税とは、組織段階では課税せず、出資者に直接課税する仕組みです。つまりは組合自体には課税されないことを意味します。
そこでLLPの主なメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 有限責任
- 内部自治の原則
- 構成員課税
- 法人格はありませんが、登記による公示ができます。
- 立ち上げが短時間ででき、費用も安く、維持費もあまりかからない。
デメリット
- 決算書を債権者の請求により開示しなければならない。
- 原則として、出資者である組合員全員で業務執行の決定をしなければならない。
- 責任の限度が登記簿上では公示できず、法人格がないため信用力に欠ける。
- 対外的に資金調達が困難となる可能性が高い。
- 許認可事業を行うときにはLLPとしてではなく組合員が個別に許認可を受ける必要がある。
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