金融機関は一般的に借入の使途を運転資金と設備資金に分けています。運転資金とは仕入・買掛金の支払、家賃など、事業を運営するのに必要な資金です。入金と支払のバランスがいつもとれていれば問題はありませんが、一時的にバランスが崩れ、支払の方が多くなると資金が足りなくなります。これを埋め合わせるために借入が必要になります。次に、設備資金とは、企業や個人事業主が設備に投資する資金です。お金が貯まるまで(自己金融)投資を待てば借入は必要ありませんが、その間のチャンスロスが発生します。また、時機というものもあります。そのような時、設備資金の借入が必要になります。よく「お金に色は無い」と言いますが、使い道が明確でない借入は返済の計画を立てることができません。資金使途は貸し手が最も重要視するポイントになります。
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