今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
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洋菓子店を経営しています。年々売り上げが減少しているのですが、何をしたら売り上げがあがるのか自分の問題点が分かりません。やはり景気のせいでしょうか?
長年商売をしていると自分の価値観でお客様に対応しているケースが多いので第三者の意見を聞く外の目を入れる事や数字分析でお店の長所と短所が分かります。
自己分析の基本は店舗の数字化です。まずお願いしたい事は毎日の売上金額と客数、ケーキの製造数、販売数、廃棄数をカテゴリー別に書き出して下さい。勿論仕入にかかる金額も発生時には最低記入しておいて下さい。
分析方法は前年比と前月比で当面は比較しますが慣れてくると目標値を設定して対比する事で飛躍的に数字は改善されます。商売の基本は売上=客数×客単価です。たとえば去年より客数が下がっているとわかれば、新規顧客獲得方法を考える必要がある。または常連客の来店頻度を上げさせる方法が必要です。新規獲得なら店舗外へのアプローチとしてチラシや割引クーポンの配布などが有効ですが来店頻度の向上ならメンバーズカードやスタンプカード、メールクーポンなど店内活動が効果的です。客単価を考えるとケーキの陳列方法です。売れているアイテムはフェイス(陳列数)を増やす事で売上はより向上します。この手法をフェイス効果と云います。売れない商品は製造を中止して新たな商品の投入を考える必要があります。ものを売るのではなく商品の陳列場所の回転率で売上は左右される事を理解して下さい。そのためには商品の構成比や売れ行きのABC分析なども必要になります。セット販売の戦略も必要です。新商品の投入は季節感や新鮮さをアピールして定番と比較して利益率を高くするのが良いと思います。
他にも仮設商圏を設定して来店してくれる人の数を計数化する住民開発指数や競合店調査、顧客意識調査も大変重要なファクターです。
最後に数字化は難しいですがお客様が入店するか否かは0.5秒で判断しているので何屋か今何を売りたいのか、他店との違いをアピールできないと来店してくれません。店舗前の外観チェックや視認性も重要な要素です。一度検討して下さい。