今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
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ある程度のお客様はお店に定着して頂いているのですが、新規顧客の開拓が思うように
できていません。新規顧客を増やさないとだんだん心細いような感じです。何か良い方法
はありませんか?
今のお客様の分析をして、お店の魅力を再定義しましょう。
店舗にとって、「新規顧客」と「既存顧客」のバランスは永遠の課題ですね。どちらも大切ですし、フォローも必要です。店舗の成長の時期に応じて、どちらに軸足を置いてゆくバランスが異なります。さて、ご質問の新規顧客の効率的な開拓方法ですが、以下のようなステップで検討し、取り組んでみて下さい。
①「既存顧客の棚卸」
②「お店の魅力の分析をして、コトを発見」
③「新規顧客の想定」
④「ニーズのヒアリング」
⑤「お店の魅力のブラッシュアップ」
⑥「新規顧客へのアプローチ」
です。
①「既存顧客の棚卸」とは、現在ご来店頂いている、既存のお客様の棚卸をして下さい、とい
う意味です。つまり、どういうきっかけで来店されたか? 何を購入さるか?何を飲食さ
れるか? どのような人の一緒にご来店されるか? 年代や役職等々、既存のお客様をア
ンケート等で情報収集してモデルパターン的にイメージできるように分析してみて下さ
い。新しい発見があります。
②「お店の魅力の分析をして、コトを発見する」とは、①で棚卸したお客様から、お店の魅
力を分析しましょう、という事です。お客様がご来店されるのは、お店にモノを購入する
為ではありません。モノの後ろ側にある「コト」(居心地感、満足感等々)を得るために
ご来店されます。あなたのお店の「コト」を発見してください。
③「新規顧客の想定」とは、②で発見した「コト」を必要としているお客様を想定してみて下
さい、という意味です。①の既存顧客と似てくるかもしれませんが、新しい視点で考えて
みる事が必要です。こんなライフスタイルの人にお店の「コト」が必要です、といえるイ
メージを想定してみて下さい。
④「ニーズのヒアリング」とは、③で想定したお客様へ実際にニーズのヒアリングをして下
さい、という意味です。店頭で街頭アンケートを実施したり、③のお客様がおられそうな
場所でお客様に聞いてみて下さい。最初は少し度胸が必要ですが、意外といろいろな事が
わかります。動くことで反応が得られます。
⑤「お店の魅力のブラッシュアップ」とは、④でヒアリングした内容と、②で想定したコト
のすり合わせを行い、お店の魅力のブラッシュアップをして下さい、という意味です。表
現方法や、見せ方にも工夫をし、絞り込む事が重要です。
⑥「新規顧客へのアプローチ」とは、⑤でブラッシュアップした魅力を③で想定したお客様に
実際にアプローチしてゆきましょう、という意味です。④でヒアリングした様に、店頭で
アプローチをしたり、近隣の競合でない店舗へチラシやクーポン等を置いてもらいましょ
う。ターゲットを絞り込んだ事でお客様に届きやすくなります。まずは行動しましょう。
(回答日:2024年10月2日)