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外注先の品質と納期を管理したいのですが、どうすればよいのでしょうか。
外注先の管理レベルに応じた対応を行います。
外注先の納期と品質を管理する上で大事なポイントは、
① 「納期遅れが発生しない事」と
② 「品質水準を発注元と外注先で一致させる事」です。
まず、納期遅れについてですが、その原因として「発注元がそもそも無理な納期で注文した」「発注元が外注先に要求事項を急に変更した」「外注先で材料の仕入が遅れた」などが挙げられます。これらを防ぐために外注先とは、「発注元と外注先が互いの生産スケジュールを把握し、双方とも無理のない納期設定にすること」「外注製品への急な要求事項の変更を防ぐために、製品の仕様を取り決めておくこと」「仕入材料の納期を把握しておくこと」など発注時に打合せしましょう。
次に品質についてですが、発注元の品質要求水準と外注先の品質水準が合っているかを比較検討します。発注元の品質要求水準に外注先が達しているのであれば、問題にはならなかったでしょう。もし外注先の品質水準が発注元の水準に達しておらず外注先からの要求があれば、発注元の技術者が単品ごとに技術指導する場合もあります。技術指導することによって外注先の品質水準を上げることができます。その際、外注先と長い目で見てお付き合いするのか、技術指導を行って発注元の品質水準に達するような人材が外注先にいるのかなども検討しましょう。
また納期や品質において、今後も双方が的確に伝達や指示ができるように品質の仕様検討、納期の取り決め、技術指導事項や決定事項などを都度文書化して記録に残しましょう。
外注先は発注元より弱い立場が多いです。発注元は一方的に要求をしないで、外注先が管理できる納期、品質などを客観的に分析し、場合によって技術指導を行います。外注先の管理レベルについてポイントを外さずに検討することで、外注先は有効な協力会社となり得ます。