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国内市場の縮小に伴い海外展開に関心はあります。しかし、何から手をつけたらよいのかがわかりません。
海外展開では、市場調査と規制の確認を意識してください。
まず、海外展開の目的が明確になっているのか、体制は整っているのか、海外展開以外に国内で取り組めることはないのかを再度確認します。
その上で、「実現可能性」を検証します。ポイントは2つあり、①現地のニーズの把握(市場調査)と、②法律や規制、商習慣です。
1つ目のポイントである市場調査では、できる限り顧客解像度を高めていきます。日本で好調な商品やサービスでも、そのまま海外で展開できるとは限りません。JETROのホームページでは、「海外ビジネス情報」や国・地域別の「ビジネス短信」など詳細レポートが入手できます。また中小機構基盤整備機構の各種レポート動画、EC活用支援に特化した情報動画【ebiz】なども参考になるコンテンツです。AMAZONやShopeeなど越境ECサイトの売れ筋商品を調べてみる方法もあります。自ら現地へ訪問し調査やヒアリングなどを行う一次情報の収集も非常に大切です。例えば、現地の日本人向けフリーペーパーの運営会社は飲食や小売などに広くネットワークを持っています。海外へ出向くのが難しい場合は、輸出展示会に参加したり、国内在住外国人に対してグループインタビューを実施するのも良いでしょう。BtoBのビジネスであれば、海外進出している取引先にヒアリングを実施すると良いかと思います。
2つ目のポイントが国内外の法律や規制に抵触しないか、法規制や商習慣の確認です。例えば、設備やソフトウェアなどの輸出では、国内の外為法(外為法に基づく安全保障貿易管理)を確認します。万が一に備えて商工会議所などの専門家に事前に確認しておくと安心です。加工食品では、各国の食品添加物規制や様々な宗教の食事制約などにも配慮をする必要があります。VAT(付加価値税)など間接税についても確認をしておきましょう。これら確認事項は、商品やサービス、そして国や地域によっても異なるため、詳細は各支援機関の専門家サービスを利用するとよいでしょう。