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お店を開いて1年近く経つのですが、なかなか固定客の獲得につながりません。どうすれば自店のお得意様(固定客)を増やすことができるのでしょうか?
個性ある店づくりとお客様とのコミュニケーションを心がけましょう!
固定客とは繰り返し購入してくれる顧客、つまり、お得意様です。固定客は何らかの理由でその店が気に入り、何度もその店で購入する、いわば店のファンです。一般にお得意様(ファン)の購買額が店の利益全体の7〜8割を占めるといわれており、いかに多くのファンを獲得するかが店の利益向上の大きなカギとなっています。
固定客が増えない原因として主に2つ考えられます。
1つ目は自店のお客様をしっかり捉えていない場合です。「通行客=お客様」ではありません。すべての人をターゲットにするのは不可能です。
2つ目はお客様とのコミュニケーション不足が考えられます。店のファンづくりには、お客様とのコミュニケーションが欠かせません。
まず、1つ目のターゲット顧客の特性を捉えるという点についてです。漠然と多くのお客様を集客しているように見える大型店もターゲットに合わせた販促戦略を行っています。むしろ、大型店の方が顧客の嗜好や生活パターン等を研究し、綿密に顧客ニーズに合わせた品揃えや販促を展開しています。
中小店も自店の強み・特徴を積極的に打ち出し、それを最大限に生かせるターゲットに絞り込むことで、固定客獲得につなげることが可能です。つまり個性的な店を目指すのです。
個性的な店とは、例えば「美と健康をサポートする店」とか「楽しい家庭だんらんの応援団」といった自店の主張が込められた店です。これを情報発信や品揃え等で展開することで共感するお客様がファンとして増えていきます。
次に2つ目のお客様とのコミュニケーションについてです。大型店は顧客層を子育て世代等にグループ化し、その共通ニーズに合わせた品揃え、接客等を心がけています。でも同じ世代でもお客様の個性があり、同じではありません。一方、中小店はお客様と接客する中でお客様のニーズを直接、肌で感じる事ができます。個々のお客様と店の方との心のこもったコミュニケーションこそが大切で、接客やアフターフォローを通して「個客満足」を提供することで固定客アップにつなげることができます。