今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
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居酒屋で独立したいと考えています。自己資金がほとんど無いので融資を受ける事になります。事業計画書の書き方は解るのですが、経営者の人物評価などが合格にどれほど影響しますか? 面接時の注意点があれば教えて下さい。
事業計画書の信憑性を判断する時に経営者の人物評価は確実に影響します。
考えてみて下さい。初対面の人に独立するからお金を数百万単位で貸して欲しいと言われた場合、とりあえず事業の計画性を見る事になります。しかしこの計画書を本人が考えたのか、データーに信憑性があるのか、そもそも取り込み詐欺でないのかを判断する場合、一般的に経営者の人物像で判断する事になります。つまりこの計画を立てた人の信頼度・信用度(信頼残高)です。
これまで多くの創業者とお会いしてお金を借りる事が出来る人、難しい人の違いはなんとなく分かります。
人物評価(経営者資質)を考えると7項目あると思います。
① 想像力(直観力)・・自分の事業のビジネスモデル・スキームがイメージできている
② 伝達力・・自分の考えを明確に伝える力
③ 説得力・・相手の質問に対応して説明できる力 事業への本気度 情熱
④ 行動力・・事業計画の段階では売上金額を算出するリサーチ力・分析力
⑤ 求心力・・信用残高、魅力的な人 目標に向けて毎月資金を貯めていた実績など
⑥ 解決力・・創業に対するリスクを理解している。起こりうる問題を予測できている
⑦ 素直さ・聞く力・・人の意見を聞き入れる事の出来る余裕があるか
この7項目以外で大切な事は、金融機関に初めての面談に行く時のアピアランスです。
独立資金を借りる事が出来るかは人生の大きなポイントです。就職面接以上に自分をアピールする必要があります。面接と考えればスーツ姿で訪問するのが一般常識ですが、時々私服で遅刻して寝起きのヘアースタイルで無精ひげのまま面談に行く人がいます。
初対面の面接官の立場で想像すれば理解して頂けると思います。
また、あなた自身のお金に対する意識確認で、個人情報調査承諾書の提出後に過去のローンやリボ払いなどの支払い遅れなども調査されて、過去に問題があれば、お金に対する意識(信用度)を評価されるので事業計画以前の問題として不合格になる可能性が大きい旨理解しておいて下さい。事業で確実に返済できる理由(仕組み)を明確に伝える事が大切で、身の上話などは面談時不要である事も理解して、面談に臨めば必ず成功します。頑張って下さい。