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大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

海外見本市へ視察または出展をする際に、効果を最大にする方法について

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  • 海外見本市へ視察または出展をする際に、効果を最大にする方法について

    海外との取引や進出を希望し、海外見本市への参加(視察または出展)を考えています。この際、効果を最大にするアドバイスをお願いします。

    海外見本市は、ポイントをしっかり押さえて参加すると、効果が上がります。


     海外見本市は、多数の海外企業・バイヤーが一堂に会する機会です。海外事業を始めるにあたり、経済的かつ効率的に市場調査や商談のできることが大きなメリットです。
     まず、自社にあった海外見本市はどれか、ジェトロ(日本貿易振興機構)が開設している海外見本市・展示会情報の総合サイト『J-messe』(URL: http://www.jetro.go.jp/matching/j-messe/ )などで、海外見本市の開催情報を探ります。
     見本市への出展を計画されるなら、現地への事前視察も有効です。また出展はされずに、現地の情報を知りたいといった目的であっても、開催期間中の早い時間など、来場者が比較的少ない時間帯に見本市会場に出向き、出展ブースを訪問して、同業者や面白そうなブースへの紹介や話をしてみると、興味を持ってくれたり、興味がありそうな会社を紹介してくれたりすることがあります。
     出展をされる場合は、準備段階で①簡潔な会社案内(商品PR資料)の作成②商品情報(出品商品の特徴)及び価格表(最低でも港渡し価格=原価+粗利益+梱包費用+国内輸送費用+検査費用)の作成(これらの資料は、1つにまとまっていても、複数でも使いやすく見やすい資料をご準備下さい)③サンプルの準備及び通訳者の手配が必要です。
     また、実際の商談時には①出品物の販売価格と決済条件②在庫状況と納期③最小ロット、最大ロット④販売店契約、代理店契約の取引条件⑤仕様、素材、色などの変更可否などがよく質問されます。なお、海外見本市では商談時に即答を求められる場合が多く、社長やその場で判断ができるポジションにある人が参加することも、効果を上げる要因です。
     出展後の来場者へのフォローアップは、早目の対応が必要となります。会場で商談を行った有望な企業等に対しては、帰国後早々に礼状を送付し、現場で即答できなかった事項などがあればそれについての回答・説明、追加資料や詳細データ等を迅速(帰国後1週間以内に)に連絡します。最近はEメールが連絡手段の主体となっていますので、数日以内に返事ができなければ「今は答えられませんが、3日待ってほしい』といった返事をし、お客さんを放っておかないことが重要です。このような対応が出来ると、見本市時には、成約には至らなかった企業とも、フォローアップ次第で成約に至る可能性があります。

回答した専門家
海外取引

山本 雄彦

海外取引・貿易などの「グローバルビジネス・サポーター」です。アクティブかつ真...

4月27日~5月27日はお休みです。この期間はメール相談の申込ならびに面談の予約はできません。

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