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製造現場に潜むロスをあぶり出す方法

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  • 製造現場に潜むロスをあぶり出す方法

    製造現場に潜む材料ロス・エネルギーロス・人件費ロスなどを削減する方法を教えてください。

    工程毎に使用する資源と廃棄物に着目して物量とコストを算出しましょう。


     製造現場のロスを削減するためには、まず製造現場にロスがどれくらい発生しているのか定量的に把握する必要があります。ロスコストを定量的に把握する方法の一つであるマテリアルフローコスト会計(MFCA)についてご紹介します。
     通常の原価計算では、ロスも含めて製品の原価に乗せてしまいますので、ロスの金額が見えません。MFCAでは、製造工程の各段階で使用する資源と、各段階で発生する不良品、廃棄物、排出物を物量ベースで把握し、それを金額換算することにより、ロスのコスト金額を明らかにします。このロスのコスト金額には、原材料のほか、労務費や減価償却費などの加工費やエネルギー使用に要した経費などが配分され、廃棄物も製品の原価と同じように計算します。
     MFCAでは製品を「正の製品」、廃棄物を「負の製品」と呼んでいます。各工程での正の製品と負の製品のコスト金額とその内訳が明らかになりますと、どの工程でどのような種類のロスがどれくらい発生しているかを金額で把握することができますので、自ずと改善ポイントが見えてきます。また、改善策を実施した際の効果金額をシミュレーションすることができますので、投資に必要な改善策についても実施可否判断が容易になります。
     MFCAは以下のような手順で進めます。
    ①事前準備:対象の製品、ライン、工程範囲を決め、分析する工程のくくりを決定します。そして、分析対象の材料とその物量データの測定、計算方法を決めます。
    ②データ収集、整理:工程別に投入材料と廃棄物の物量データを収集します。さらに加工費やエネルギーコストを収集します。加工費やエネルギーコストはルールを決め工程別に配分します。調査の手間を考え精度的許容範囲内で収集、配分することになります。
    ③MFCA計算:MFCAモデルを作成し、計算します。
    ④改善課題の抽出:改善ポイントと改善課題を抽出し、整理します。
    ⑤改善計画の立案:改善案毎に効果をシミュレーションし、改善計画を作成します。
    ⑥改善の実施と評価:改善を実施し、改善後のデータ収集を行い、MFCA再計算により改善効果を評価します。
     ぜひロスを定量的に把握して問題に気づき、どこを改善すればロスを削減できるかを知り問題解決に目覚めてください。

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