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組織を活性化する方法として、コーチングが効果的だと聞いたことがあります。コーチングの概要と実際の利用法について教えてください。
コーチングは、コミュニケーションを通じ、人材を開発する手法です。コーチングを導入することで、従業員の自主性を引き出し、組織の活性化に一定の効果が期待できます。
■コーチングとは
コーチングとは、一言でいうと「1対1のコミュニケーションを軸として、組織全体の活性化を図る人材開発手法」です。
■なぜ組織にコーチングが必要か
多くの企業では、管理職は、営業職等のプレイヤーとしての仕事を持ちながら、部下の管理・育成(マネジメント)を同時にこなすことが求められています。業績向上のためプレイヤーとしての仕事が中心になると、部下のマネジメントが不十分になるため、組織として問題が生じることが、しばしば見受けられます。
従来、わが国の会社組織では、トップダウン型の権威的なリーダーシップが機能して、戦後の経済成長を持続させてきましたが、今やそれは通用しません。管理職には、部下をマネジメントしていく能力が必要とされています。
従業員を長期に渡ってマネジメントしていくには、コミュニケーションを重視したリーダーシップが欠かせません。それが「コーチ型のリーダーシップ」です。コーチ型リーダーシップでは、管理職(上司)と部下との1対1の積極的な対話を通じて、自己の成長や仕事に対する自覚を促すことで、モチベーションや才能を最大限に引き出していきます。
■1人1人のスキルアップが組織を押し上げる
コーチ型リーダーシップは、一朝一夕に身につくものではありません。コーチ型リーダーシップによる人材マネジメントでは、<対話によって自覚を促し→ 部下1人1人の能力を上げ→ それによって部下は成果を出し→ 組織全体にインパクトを生じさせる>、といった流れを生み出します。
このようにコーチングは、単にコミュニケーション力の向上だけではなく、リーダーシップやマネジメント、能力アップ、加えて組織としての社会関係的価値をテーマとした、1対1の人材開発手法です。これらは、書籍や研修、ワークショップ等を通じて、しっかりと身に付けていくスキルなのです。