今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
詳細画面から専門家に、メール相談や直接会っての面談などを申し込むことができます。
税務調査のことがよくわからず不安です。最低限これだけは知っておくべきポイントはありますか?
税務調査について、知っておくべきポイントは複数あります!
税務調査で知っておくべきポイントは多くあります。特に重要なものを3つご紹介します。
1つ目は、調査の対応時に社長は「余計なことを言わない」ことです。調査官たちは話がうまいため、質問でいろいろな情報を引き出します。つい余計な話をしてしまい、あらぬ疑問を抱かせることがありますので、聞かれたことに答え「余計なことは言わない」ことが重要です。すぐに答えられない質問には、「確認してから回答する」と対応すれば問題ありません。また、顧問税理士がいれば、顧問税理士に調査の対応を任せることが可能です。社長は常に調査に立ち会う必要はありませんので、用件が済めば通常どおり業務をして差し支えありません。
2つ目は、「調査官が言うことがすべて正しいわけではない」ということです。意外ですが、調査官は根拠のない指摘や根拠が誤っている指摘をすることがあります。顧問税理士が会計・税務・国税組織のルールに精通していれば、根拠が正しいか判断できるため問題ありません。しかし、税務調査は税理士試験に出ませんので、社長はもちろん税理士も、調査官が言うことが正しいと考える傾向にあります。したがって、調査官の指摘を鵜呑みにせず、どのような事実と根拠に基づいて指摘しているのか確認することが重要です。
3つ目は、「調査前に税務調査対象期間の最後の期を見直す」ことです。調査は通常3期分が対象となります。最後の期については、期ずれと呼ばれる売上計上や在庫計上などのタイミングの誤りが多いため、それらが正しいか見直すべきです。見直した結果誤りがあった場合、調査の前日までに自ら修正申告を行えば、加算税が軽減されます。したがって、顧問税理士とともに、最低でも最後の期の見直しを行うことが重要です。
このように、税務調査は知っているか知らないかで、結果が変わりますので、事前に情報収集しておくことが大変重要です。
(回答日:2025年9月30日)