融資とクラウドファンディングの違い。それぞれのメリットとデメリットは?の相談詳細(回答) « よくある経営・法律相談 « 経営に役立つ情報 « サンソウカン経営相談室

大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

融資とクラウドファンディングの違い。それぞれのメリットとデメリットは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 融資とクラウドファンディングの違い。それぞれのメリットとデメリットは?

    銀行からの融資とクラウドファンディングとの違いを教えて下さい。
    また、それぞれのメリットとデメリットも知りたいです。

    銀行融資とクラウドファンディングと両方の活用をお勧めします。


     最近、クラウドファンディングの活用が増えてきています。クラウドファンディングには金融型と購入型の2種類があります。金融型クラウドファンディングは更に「株式型」「融資型」「ファンド型」に分かれますが、金融型は投資家から資金を集め、そのリターンは資金ですので、難易度が高いです。もう一つの購入型クラウドファンディングは集まった資金は「売上金」で、リターンは「商品」「サービス」「権利」を返しますので、通常の商品サービスの売買と変わりません。先に資金を頂け、2〜3ヶ月後などにリターンを送れば良いので、購入型クラウドファンディングは敷居の低いクラウドファンディングです。
     購入型クラウドファンディングはネットショッピングの進化形で、プラットフォームを活用し、自社の新商品やサービスを販売することができます。ネットショッピングとの違いは、ただ単に商品・サービスを売るだけではなく、想いやこだわり、歴史などを読んで頂け、応援という気持ちが乗って買ってもらえ、ファンになって頂けるというところです。
     クラウドファンディングのメリットは、SNSで拡散され、多くの人に見て貰えるところです。2ヶ月で約1〜2万人にリーチします。地域を巻き込むプロジェクトにすることで、地元のメディアに取り上げられ、新聞やテレビなどのマスメディアに掲載される可能性もあります。デメリットは資金調達目的でクラウドファンディングをしても、期待するほど資金が集まらない可能性があるという点です。確実に資金を集めることを目的にするには向いていないと言えます。クラウドファンディングはテストマーケティングです。自社の商品やサービスが一般消費者に受け入れられるか、そうではないかが分ります。
    一方、銀行融資は銀行の審査が通れば、確実に資金が得られるというメリットがあります。現在は低金利なので、コストがほぼかからず、資金を調達できるのもメリットです。
    デメリットは、この資金は返済が必要な資金ということです。またクラウドファンディングと違い、銀行融資には宣伝効果やファン作りの効果はありません。
    よって、銀行融資とクラウドファンディングにはそれぞれ、メリットとデメリットがあります。組み合わせて活用することでより効果的な資金調達方法になりますので、両方を活用することをお勧め致します。

カテゴリーで相談を探す

ページトップへ戻る