面談 利用者インタビュー
長年温めていた新規商品開発にチャレンジ
株式会社ASENSE
https://www.asensehk.com/
業種:製造業その他
【企業概要】
設立:2022年8月
事業内容:雑貨の製造販売
主な商品:デスクトッププランター
ブランド名:「TOOLMARQ(ツールマーク)」
商品の特徴:デザイン性を高めたアルミ無垢合金のアイテム
利用前の課題は「自社商品の開発の体制づくり」
事業開始直後、共働デザイナーが離脱するアクシデントがありましたが、経営相談室での面談を通じて新たな人脈作りとビジョンの整理を進めました。特定創業支援事業「チョイス」に申し込み、起業準備セミナーを受講しました。自分で用意していた事業計画書もありましたが、セミナーの内容を受けて事業計画をブラッシュアップすることができました。また、経営相談室の提案で、MEBICの「クリエイティブクラスター」の事業プレゼンにも参加し、4名のクリエイターにデザイン提案をしてもらいました。
商品開発の壁を乗り越えて得られた成果
意匠性の高いデスクトップアイテムの開発をめざして議論を重ねましたが、デザイン案は原価が高く決め手に欠ける状況が続きました。そこで自らCADソフト「Fusion」を学び、ラフ設計を進めました。このスキル習得により開発したい商品の可視化に成功しデザイナーに言語ではなくイメージとして伝えられたことにより開発スピードが飛躍的に向上し、試作品開発のクラウドサービスとの組み合わせで製品イメージが明確になりました。
成果
2か月間の議論の末、電車移動中に「安価に製造するデスクトッププランター」の形状アイデアが浮かび、自らすぐにラフ設計に取り掛かりました。そして小規模事業者持続化補助金の締め切りまで1か月と迫る中、設計から試作品開発、展示会準備までを一気に進めました。
記録的な猛暑の中、開発指示や事務作業をこなし、体力的にも厳しかったのですが、以下の成果を達成しました。
•小規模事業者持続化補助金申請(採択:補助金額200万円)
•事業資金調達(商工会議所のマル経融資:500万円)
•「GARDEX展示会」出展準備、試作品製造、パンフレット作製、ホームページ制作、製品写真撮影
「動かないリスクより、動くリスクを取る」を実感
展示会では40社のブース訪問を受け、そのうち4社と販売店契約を結びました。最初の請求書を送ったときの喜びは今でも忘れられません。事業を進める中で常に大事にしているのは「動かないリスクより、動くリスクを取る」ことです。
変化する経営環境ではじっとしていることがリスクになります。どこに行こうか決めて、その先の景色を自分で見ることで得られる経験は机の上では得られないものが多いです。トラブルもありますが動いてみることで、新たな出会いもあり発見もありました。こうした偶然性もビジネスの面白さだと思います。
大阪産業創造館で受けた支援・助言は、動いてみる価値のあるものばかりでしたので、私のように起業に向けて活動している方も周りに多くいらっしゃいましたのでぜひ一度、経営相談室を利用してみることをお勧めします。
(公開日:2025/5)
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