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日常業務に役立つヒント

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4.英文契約書の作成フォーマットサンプル

第2章 英文契約書の書き方、読み方

第2節 英文契約書の文体
第1項 表現方法

事実関係・法律関係を正確に認識しそれを簡潔・平明・正確に、平明な英文でかつできる限り短文にするのがよい。具体的には下記事項を心掛けて契約書を作成する。

1.二重否定的な表現は避ける。
(×) This Article does not apply to bondholders who have not been paid in full.
(○) This Article applies only to bondholders who have been paid in full.

2.主語と述語、述語と目的語の関係を明確にする。

第2項 注意すべき用語
契約書を作成する場合も通常の文章と同じく正確に書けばよいのであるが、特に注意すべき単語および表現は下記の通りである。

  1. 助動詞 shall:英文契約書中においては単なる未来として使うことは少なく、義務を伴う場合に使用される。「しなければならない」を表現する場合、契約書中においてはshallを用い、普通mustは用いない。「してはならない」と表現したい場合にはshall notを使う。 will:基本的にはshallより強制の度合が少ないが、義務を伴うものであることに注意して使用しなければならない。 may:契約上の権利・権限・特権を意味する時に用いる。
  2. 時、期間に関する表示 on:特定の期日を指定したい時に使う。on 30は「30日に」を意味する。 by:終期を特定しby July 30は「30日まで」を意味する。 before/after:before/afterで示される日は含まれないことに注意しなければならない。
  3. 契約に使われる特殊用法
    英文契約書において、made and entered into、 null and void、 force and effect、by and between、any and allのように同じ意味の単語を重ねて書くことが多いが、必ずしもこのように重ねて書かなければならないということではない。hereafter、hereinafterは「この文(書)から後は」、heretoは「この文書に関し」、herebyは「この文書により」、hereinは「この文書に」、heretofore、hereuntoは「この文書までに」と訳することができるが、これらの語も必ずしも使わなくてもよいが使うと契約書らしくなる表現といえる。


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