今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
詳細画面から専門家に、メール相談や直接会っての面談などを申し込むことができます。
銀行に借入を申し込んでいるのですが、むこう1年間の資金繰りを提示するよう求められました。どのように作成すればよいのでしょうか?
分かりやすく、無理なく、前向きに、論理立てて、立案しましょう。
融資の銀行審査の局面ではこのように資金繰り(資金計画)について説明を求められることが多いです。しかしながら事業を運営していくにおいては、少なくとも近い将来の収支予測についてシミュレーションをしておくことは経営者として必須ですので、もし作成していない経営者がおられましたら早急に取り組みましょう。
①分かりやすい書式・・・あきない・えーどのサイトに「経営お道具箱」という中小企業経営に有用な便利ツールが掲載されています。その中に「借入タイプの事業計画書」がありますが、最終ページにある「資金繰り予測」のフォームを活用されることをお勧めします。
②無理のないプラン・・・金融機関は提示された資金計画表を分析し、収入と支出のバランスに社長のコメントとの整合性があるかどうか検証した上で、借入金の返済が可能な状態なのかどうかを審査します。
計画を書面で一度提示しますと、例えば次回融資を受ける際にはその計画の結果を必ずチェックされますので、いわゆる「計画倒れ」の状況が見受けられた場合には、計画書の信ぴょう性を疑われることになり今後の資金調達にも悪影響を及ぼす危険性があります。ですのでご自身の現状業績をシビアに認識したうえで無理のないプランを作成することが大切です。
③前向きでないとダメ・・・無理のない計画を作ることは大切なのですが、あまりに消極的な予測過ぎるのも問題です。赤字が拡大する予測を示されて融資を積極的に行う金融機関はありません。ご自身の経営資源を有効に活用し現状より業績をアップさせる計画を立案し、それを実行していく姿勢が重要です。
④絵に描いた餅は論外・・・数値計画を作る際には、経営者自身が自分の会社の財務内容や資金繰りについてよく理解していることが何よりも大事です。数字に強いか弱いかで、資金調達に有利不利が生じる場面も非常に多いといえますので、社長自らが自信をもって将来構想を理論的に説明出来るよう努力して下さい。