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本業とは別に新規事業に取り組む予定です。成功するためのポイントはありますか?
本業の事業の充実を図りながらも、新規事業に取り組む事は、時流の流れからも大切な事です。新規事業に取り組む際のポイントですが、下記の点について気を付けて下さい。①「本業との関連性」②「経営資源の活用」③「取り組みの情熱」④「周囲の巻き込み」⑤「スピード」です。
①「本業との関連性」とは、新規事業は本業と関連性がある事が必要、という意味です。新規事業とはいえ、本業と全く異なった事業に取り組む事はリスクが伴います。出来る限り本業と少しでも関連性のある事業を選択してください。但し、全く異なった事業でも周囲にサポートしてくれる仕組みやノウハウがある場合は別です。
②「経営資源の活用」とは、新規事業には既存の経営資源(ヒト、モノ、資金、情報)を活用する事が必要、という意味です。既存の経営資源を活用する事で、リスク低減に繋がります。
③「取り組みの情熱」とは、新規事業に取り組む担当者は、事業成功への情熱が必要、という意味です。経営資源の投入や、サポートの仕組み、ノウハウの活用というバックボーンがあっても、担当者に情熱が無ければ成功しません。体育会的ではありますが、絶対に必要なポイントです。
④「周囲の巻き込み」とは、新規事業に周囲の人や企業を巻き込むことが必要、という意味です。単独では新規事業が成功しにくい時代になっているという事と、周囲が巻き込めない様な事業は、客観的に見て魅力がない事業ともいえます。
最後に⑤「スピード」とは、取り組みすべてにスピード感を持って取り組む事が必要、という意味です。新規事業には試行錯誤が付きものです。一旦決めた方法に固執するのではなく、柔軟に方法や取り組み方を変えてゆく必要があります。しかし、いくら柔軟でも時間が掛かり過ぎては意味がありません。同じ一定の期間でどれだけトライアンドエラーを繰り返して成功に近づけるかが重要になります。例えば、半年間でトライアンドエラーの回数が1回の企業と6回の企業とでは成功に近づくスピードが全く違いますね。但し、取り組み前の仮説と結果に対する検証が必要です。仮説+検証を行わないトライアンドエラーは無駄に終わってしまいます。
新規事業に取り組む際には、上記の5つのポイントをチェックして下さい。