今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
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最近は生成AIを使えば画像も簡単に作れるようですし、商品の説明文などもすぐに書いてくれるようですので、外注せずに自分で販促物を作れそうに思います。自分で作る際に気を付けておくべき点を教えてください。
中身のクオリティは人間が責任をもって管理する必要があります。
AIを使えば、自在に販促物を作れそうに思えますね。しかし、全てをAIに任せてしまうのは問題。人間がコントロールし、アイデアのたたき台を出す役割や作業の効率化に活用するのがよいでしょう。
1.【画一的なアイデアに陥る危険性】
基本的にAIは過去に蓄積された膨大なデータを読み込みながら適切と想定される回答を出します。例えば「キャッチコピーを考えて」という命令を出せば、過去に存在した様々な広告のデータを読み込み、言葉を組み合わせ、それっぽいコピーを出してくれます。ただ、どこかで見たことがあるような、他にもありそうなコピーになりがちです。新鮮味のある案はあまり期待できません。しかも、今は多くの人がAIを活用していますので、似かよったコピーやデザインが氾濫する可能性もあるでしょう。
2.【ブランドらしさ・オリジナリティの追求】
AIの回答は画一的になりがちですので、御社のオリジナリティを出す工夫が必要でしょう。AIは利用者とのやりとりを蓄積していく学習能力がありますので、御社らしさを学ばせることが可能です。企業理念をインプットしたり、過去の販促物のデータを入れたり、思考スタイルをカスタマイズするなどしてブランドイメージに合う企画を出すように仕向けると、他社との違いを生み出せるかもしれません。AIの案をたたき台にして、人間がアイデアを付加してもよいでしょう。
3.【著作権・商標権の侵害、法的リスク】
AIには、ネット上の写真や画像の著作権を無視してデータとして読み込んでいるものも存在します。AIが生成した画像をそのまま販促物に使うと、意図せず著作権を侵害するリスクがあります。著作権処理をしている生成AIもありますので、使用前に確認しましょう。言葉についても同様のリスクがあります。表現によっては薬事法や景表法に抵触するアイデアを出してくる危険性もあります。
AIで販促物を作ることは可能です。ただし、中身のクオリティやオリジナリティ、ブランドとの整合性、そして法的リスクの回避については、きちんと人間が管理しておきましょう。
(回答日:2025年10月6日)