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海外送金の方法と留意点について教えてください

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  • 海外送金の方法と留意点について教えてください

    海外の取引先への送金を検討しています。海外送金にはどんな方法があるのか、また弊社にはどの方法が適しているのかを知りたいです。

    ネット銀行、海外送金サービスの利用が増えています。



    海外送金の方法としては、大きくわけて、銀行送金、ネット銀行送金、海外送金サービスの3つがあります。これらサービスの特徴や留意点についてご説明いたします。

    まずは、銀行送金です。大手銀行などの窓口で手続きを行う送金方法です。銀行送金の従来からの手法で、これまでの銀行との繋がりや安心感から利用されている企業や個人の方も依然多いことと思います。ただし、提出が必要な資料が多い点、手数料が比較的高い点、送金相手側の着金までに日数がかかる点はデメリットと言えます。相手先国にもよりますが、時差や受付時間の制限も含めると3〜5営業日ほどかかることが多いです。また、近年はマネーロンダリングに対する警戒や外為法上の要請等のため、銀行窓口からの海外送金は非常に厳しくなっています。これらに該当しない場合でも、窓口でお断りされるケースもあります。

    次は、ネット銀行送金です。ネット銀行は、24時間海外送金を受け付けており、ソニー銀行や楽天銀行などで比較的手軽に海外送金ができます。銀行窓口からの送金よりも①送金スピードが早い、②送金手数料が安い、③為替レートが明確に示されることが多い、④追加手数料が発生しにくいのも特徴と言えます。ただし、1回の送金に制限額が設けられていることが多いため、大きな金額を送金する場合は分割して送金する必要があります。

    最後に、ここ最近利用者が増えているのが、海外送金サービスです。ワイズ(Wise)、ウエスタンユニオン(Western Union)などがあります。手続きが比較的簡単で手数料が抑えられる点や着金までのスピードが早いのが特徴で、相手先国によっては数時間で着金することもあります。利用にあたっては銀行口座やクレジットカードから送金します。サービス運営会社が現地国の銀行に口座を持っており、国内送金のような形で資金移動ができるため着金までのスピード早く、送金手数料が安くなる仕組みです。

    最近では、仮想通貨を活用した送金も注目されており、低コストかつ短時間で海外送金が可能です。ただし、法規制や相場の変動リスクには注意が必要です。

    (回答日:2025年10月1日)

回答した専門家
海外取引

森信 肇

その商品、海外で売れるかもしれませんよ!海外展開のまず一歩を踏み出してみませ...

私自身、ネットワークもない、ツテもない、限られた資金で現地法人を設立し10年以上海外で事業を行ってきました。海外展開は自社には難しいとお考えの事業者様も少なくないことと思います。しかし、しっかりとした準備とその国の商習慣に合わせたリスク管理を行えば、企業規模に関わらず必ずビジネスチャンスがあります。海外に関する新規事業や事業拡大、創業をお考えの皆様を全力で応援します。

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