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データ活用における、「ビジネストランスレーション」について教えてください
データ技術の専門家と非専門家(経営、営業部門など)との橋渡しのことです。
ビジネストランスレーションとは、データサイエンティストやデータエンジニアなどデータをハンドリングしたりモデリングしたりするデータ技術の専門家と、技術面の専門家ではないけれど、実際に現場でデータを活用する経営・営業部門などとの橋渡しのことです。
ビジネストランスレーションを行う人をビジネストランスレーターと呼びます。ビジネストランスレーターは技術部門の専門的な取り組みをビジネスの現場で理解しやすい形に翻訳します。また、ビジネスのニーズや要望を技術部門に伝えることで、データドリブン経営を実現します。具体的な役割は、技術とビジネスの橋渡し、データドリブン経営の推進、プロジェクトの調整役です。
ビジネストランスレーションが必要とされる背景には、データサイエンティストやデータエンジニアと経営・営業部門の間にあるコミュニケーションのギャップがあります。技術部門はデータ解析手法などに優れていますが、経営戦略や営業現場にその結果を適用するのは難しいことが多いです。一方、経営・営業部門などはデータサイエンスの専門知識が十分でないことが多く、データの価値を十分に引き出せないというケースがみられます。ビジネストランスレーションは、このギャップを埋めることで、データドリブン経営の実現とDXプロジェクトの推進を支えます。
高性能なAIの登場や早い市場の変化など、データ活用の技術面、ビジネス面の両方に迅速かつ適切に対応するために、ビジネストランスレーションの役割は、ますます重要性が増しています。
(回答日:2024年8月23日)