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ビジネス街で飲食店をしています。新型コロナウィルスの感染拡大期と比較するとお客さんは戻ってきましたが、仕入れ値が上がり、夏になってクーラーをフルに入れると水道光熱費がコロナ期と比較して1.7倍ぐらいになり、結果的には現金が残っていない状態です。
メニュー構成の見直しと設備に対するメンテナンスで乗り切りましょう
コロナも5類相当になり街に人が増えたように感じます。そのおかげで売り上げもコロナの時期と比較すると伸びているお店も多く、2019年度対比でも伸びているお店も増加しています。しかし月ごとに年商ベースで分析する差異のグラフでは、2019年以前のピーク時の80%しか戻っていないとも考えられる状況で、今回の食料品仕入れ値の上昇とエネルギー費の高騰は経営が圧迫していると思います。
コロナの影響も含め食料品の自給率は、36%まで落ち込み64%を海外から買っています。エネルギーの自給率は11.8%と約9割を海外に頼っている状態です。円とドルの関係も今の均衡が続くと予測されるので、飲食店においては自店舗での努力が本格的に必要になります。
そこで仕入れ商品の値上げとエネルギー費の高騰による対応策について説明します。
当たり前のことですが適正利益を確保する為にお客様の来店が必要になりますが、コロナの影響でビジネス街立地のお店は、今現在もリモートで働いている社員がいる企業は多いので、実質的には新しい客層を獲得する必要があります。そこでメニューを精査して新しい分野のメニューを考え、利幅を計算した商品開発で新規顧客を増やす事と、通常レギュラー商品の値上げを考えます。
つまりリモートで客離れしたお客に代わる集客手段として第二の柱商品を開発・訴求する事と、既存のメニューの盛り付けなど一部変えて価格を上げる事をタイミング良くすることです。
次にエネルギー費に関しては、今まであまり意識していない人が多いと思いますが、店舗のエアコンの外付けコンデンサーやフィルターの目詰まりで、使用電気量は最大倍近くになるので、フィルター清掃は毎週、コンデンサーに関しては月1回程度清掃することによりエネルギー費を抑えることができます。店舗のリーチイン冷凍冷蔵庫の開閉を少なくするオペレーションも見直してください。次に通常の照明に関してまだLEDに交換していない店舗は、この際すべての電球、蛍光灯を交換することでランニングコストとしてのエネルギー費は大幅に削減できます。
また状況によっては電灯契約か動力契約のどちらが得かチェックするのもおすすめです。