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商店街のそばでコース料理のビストロを経営しています。元々は年配の方を中心に、ご夫婦や少人数の仲間で料理を楽しむ隠れ家的なお店として人気がありました。特にランチタイムは女性中心に予約で一杯でした。しかしながら新型コロナウイルスの流行期間中は営業時間を短縮し、お酒も販売せずに頑張ったものの、通常営業に戻っても客数が増えません。回復する方法はありますか
新型コロナウイルスの影響で飲食店の経営環境は大きく変化しました。2019年以前とは違う営業方針を考える必要があります。
実は、飲食店だけではなく、商売のやり方が大きく変化してしまいました。
どの様に変化したかといえば、「ステージ1.0」を単独店とすると、「2.0」は国の施策で商店街が形成されました。「3.0」はスーパーマーケットが出来て、商店街から生鮮食料品が消え、「4.0」ではGMS(総合スーパー)の誕生で物販店も商店街から消え、フードコートを中心に飲食店のスタイルも変化しました。さらに、今回の世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で、人との接触を怖がりお店に訪問する習慣が弱くなりました。そして、必要な物はネットで買うことを多くの人が体験しました。これが「ステージ5.0」への変化です。
人間の習慣と恐怖心は一度定着すると中々元には戻りません。だから考え方を変えることによって、ピンチをチャンスにしていきましょう。
New normalな時代に店舗経営をすることは、大手チェーン店・個人商店問わず、過去に強かったお店が生き残るのではなく、時代の変化に対応できるお店に人が集まり、生き残れるわけです。
実際にコース料理を中心としたビストロ店を回復するために、必要な考え方を説明します。
① QR決済が出来るキャッシュレスに対応して下さい。(非接触型)
② 大阪府であれば、ゴールドステーカーや体温計、アクリル板など、とりあえず設置している
感覚ではなく、店舗イメージに沿って、ごく自然にレイアウトに組み込むことが大きなポイ
ントです。
③ 元々コース料理の予約で成功しているお店ですから、常連さんが毎日来るタイプではないの
で、告知方法として今まで以上に広い商圏を確保する為に、まずはホームページを作成しま
しょう。お店の雰囲気・料理をビジュアルで表現して、出来れば予約機能も付けて下さい。
またSNSと連動することが大切です。
④ 少し経費は掛かりますが補助金などを活用して、ホームペー ジ制作費を賄ったりペイドメデ
ィアと契約をしましょう。グルメサイトなどの媒体で6か月程度広告を出すことでホームペー
ジにアクセスする人が増えます。
⑤ 30〜50歳はネットネイティブなのでバーチャル上の情報から消費のきっかけを得ています。
SNSに食事をアップして、画面をお会計時見せてくれると500円割引などの販促が効果的で
す。またお店からSNSでの発信も必要です。
⑥ 50歳以上の外食率は減少傾向にあります。これを機に店舗の客層の若返りを意識して下さ
い。実際に多くのお店で客層が若返ることで売り上げが回復しています。
時代の変化に対応するのは不安もあると思いますが、頑張りましょう。