今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
詳細画面から専門家に、メール相談や直接会っての面談などを申し込むことができます。
上司から「我が社でもダイバーシティを進めるように」と言われました。しかし、何から手掛けていいのか分かりません?そもそも、ダイバーシティとは、何ですか?会社にどんなメリットがあるのでしょうか?
社員の「やる気」がアップ!重要なのはコミュニケーションです。
ダイバーシティとは、もともとは生物学用語で「多様性」を意味します。それを、組織で使う場合は「様々な人材を活かす戦略」のことをいいます。様々な「違い」を尊重して受け入れ、その「違い」を積極的に活かすことにより、変化しつづけるビジネス環境に対応していこうというものです。社員には、独身もいれば、共稼ぎの人もいる。若い人もいれば、高齢者もいる。健康な人もいれば、疾病や障害を抱えている人もいる。そうした「違い」を認め合おうというものです。それで、職場は何が変わるのか?まず一番は「ハラスメント」が減ります。何故ならハラスメントの原因の多くは「自分の価値観が正しい」「自分の価値観を押しつけよう」とするからです。
しかし、職場には様々な「価値観が存在する」ことを理解すれば、自らの価値観を押しつけることはなくなります。そのため、ハラスメントが激減するのです。となると、職場の環境がよくなる。従業員は働きやすくなる。「やる気」がアップして、それは業績アップにも繋がります。ですから、ダイバーシティは、決してCSRの一環ではなく、経営戦略の一翼を担うのです。
では、どうすれば、ダイバーシティは進むのか?それは、職場内でのコミュニケーションを高めることに他なりません。例えば「セクハラ研修」の受講は、幹部にとって必須ですが、実は、社員全員が“混ざり合って”すべきです。そこで、様々な価値観が存在することを、社員全員が知るべきです。また「社内広報」も重要になってきます。様々な従業員がいることを社内に知らしめましょう。しかし、何より大事なのが、管理職の「話を聞く姿勢」。部下の話を聞く時間を、定期的に設定しましょう。その場は、上司からの事務報告ではなく、部下からの話を、聞くこと、傾聴することに尽きます。まず、そうした機会をお作りになることが近道かと。けれど、何より重要なのは「トップの覚悟」です。そこは、忘れず、そして恐れず確認しましょう。