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教育訓練を計画的に実施したいが、留意点について知りたい

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    わが社では、今まで計画的に教育訓練を実施していませんでした。今後は人材の早期育成と定着を図るため、教育訓練計画を作成したいと考えていますが、どのようなものを作ればいいのでしょうか。

    求める人材像をはっきりさせ、人事制度と連動をはかりましょう。



     長期的な考えを持たずに教育訓練を行っていると、効果はあまり期待できません。計画を立てることで、方向性が定まり、従業員も意欲を持って能力開発に取り組んでいくことができます。教育訓練関連の助成金も計画の作成が前提になっているものもあるようです。教育訓練計画を作成し、効果的かつ効率的に人材育成を図っていきましょう。
     教育訓練の計画を立てるためには、まず自社の求める人材像をはっきりさせないといけません。自社の経営理念や方針などから、今後どのように会社を発展させたいのか、そのためにはどのような人材を求めているのかを明らかにする必要があります。そしてそのために必要な能力は何なのか、その能力をつけるためにはどうすればよいかを筋道を立てて明示していくことになります。人事制度(昇進・昇格や人事評価など)と結びつけて実施するとより効果的になります。
     したがって教育訓練計画は、経営理念や方針、求める人材像を明らかにした人材育成方針、雇用管理の方針で方向性を打ち出し、その後、各業務に必要な職務要件や能力を明示した体系図、その職務要件や能力をつけるための教育訓練を明示した体系図などで構成すればよいでしょう。
     初めて教育訓練計画を作成する場合、どのように職務要件や能力を整理・体系化すればいいのか、体系図はどのようなフォーマットにすればいいのか、悩まれる場合があると思います、そのときは、厚生労働省や中央職業能力開発協会、高齢・障害・求職者雇用支援機構などの公的機関のWebサイトで、作り方の手引き、職業能力評価基準や体系図様式などが公開されているので、参考にすることをお勧めします。実際に計画を作成した会社の例も掲載されています。
     最初から完璧なものを作るのではなく、できるところから作成し、完成度を上げていきましょう。

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