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団塊の世代が定年を迎えて、ベテラン社員が退職していきます。しかし、次世代の社員には、先輩の技術伝承がなかなか進んでいません。製造現場の技術伝承を、どのように進めるとよいのでしょうか。
スキルマップを作成し、カンコツマニュアルを作りましょう。
1.スキルマップの作成
技能伝承したいスキルについて、担当者別に習熟度に応じて◎〇△×の4ランクに分けてリストアップして一覧表にします。「完全にマスターしており人に指導できる」を◎、「時間内に作業ができる」を〇、「したことはあるが人にアドバイスを求めることがある」を△、「まだしたことがない」を×、などに分けます。技術伝承すべきスキルについて、誰が、いつ、どのスキルを、修得するのかを見える化します。
2.カンコツマニュアルの作成
中小企業では、まだマニュアルを作成していない企業も多くあります。技術伝承したいスキルについて、教えられる人の身になって、分かりやすく、根気よく、教えます。習熟に時間がかかっても習熟が困難なスキルほど、他社からも模倣が困難であり、企業の独自技術になります。
スキルを習熟すると、教えられる人がマニュアルを作成します。教えられる人がマニュアル作成する理由として、教えられたことが100%分かっているかどうかは、教えられた人がアウトプットすることでしか分からないからです。備考には、カンコツも記載します。音が変わる、手であたりを取るなどのカンコツが重要なポイントである時があります。教えた人はマニュアルを見て、漏れがないか、まだ言い足りないことがないかをチェックします。マニュアルを作成する時に、ビデオをとって何が悪いか、どうすればよくなるかチェックすると分かりやすくなります。カンコツマニュアルでもスキルが足りない場合は、OJT訓練で補います。指導した人が認めた時に習熟度を〇とします。