今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
詳細画面から専門家に、メール相談や直接会っての面談などを申し込むことができます。
インターネットを活用した国際間取引(越境EC)への取組みを考えています。進出するにあたって、検討すべき点を教えて下さい。
越境ECを成功させるには、様々に進化するツールを、いかに上手く活用出来るかが鍵です。
越境EC(クロスボーダーEC・WEBを活用した国際通販取引)は、近年急速に成長しており、これからの国際間取引ビジネスにおいて、大変注目をされています。
越境ECへの取組みにあたっては、扱い商品が海外のどのようなニーズに合うのかを調査され、販売手段として、Web上のモール(Web上にオンラインショップが複数集まったサイト)への出店や、自社によるECサイトの立ち上げ等を、検討する必要があります。
Web上のモールサイトには、CtoC、BtoC、BtoB販売を、それぞれ得意対象としたものが各種開発されていますので、自社の商品力や対応力に合わせて、どのモールに出店をするべきかを選び、また自社ECサイトを作成するなら自社の魅力などをWeb上でいかに伝えるかをコンテンツの制作事業者とも綿密にお打合せをされて、作成されることをお薦めします。
モールサイトへの出店や、自社サイトを立ち上げられた際は、いかにプロモーションを行うかも非常に重要です。SNSの活用、バナー広告、アフィリエイト展開といった、Web上のプロモーション手法は、日々進化をしていますので、新しい手法を積極的に取り入れることも、効果的なECでの宣伝につながります。
越境ECは国際間の取引となりますので、代金決済の方法にも注意が必要です。従来の銀行間決済とは異なる、PaypalやPayoneerを始めとする、新しい国際間決済方法が活用される場合もECでは多く、それぞれのメリットやリスクをよく比較されて、自社の規模に合った国際間決済方法を選択して下さい。
国際配送の実施については、小口の取引ではEMSを始めとする国際宅配便を利用や、海外向け転送サービス業者の利用、Amazonが定着させたEC事業者向け注文処理・在庫・配送サービス(FBA)を利用する、通関業者を利用して本格的な国際物流に進出する、といった方法があります。国際間取引では、各国の規制に触れる場合もありますので、事前に日本貿易振興会(JETRO)の「貿易投資Q&A」サイトや、対日貿易投資交流促進協会(MIPRO)の「輸入ビジネス関連情報」サイトといった、インターネット上で公開されているデータベースも、越境EC取組み時に規制を知る参考に、活用することが出来ます。