今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
詳細画面から専門家に、メール相談や直接会っての面談などを申し込むことができます。
店舗(小売店、サービス業など)の創業を考えていますが、仕事に直結した業務経験がなく、考えている品揃えやサービスで集客できるのか不安があります。融資を受けるときにもこの点を問題視されそうです。不安を解消する方法はありませんか。
ターゲット顧客に対するアンケートをとることが不安解消につながります。
事業内容について不安を抱える経験が浅い方や、市場設定に迷いがある方に、私がお勧めしている手法は、顧客アンケートをとることです。想定する品揃えやサービスの内容への評価やニーズなどを聞き取って、実際に足を運んでみたいかどうかということを記載してもらいます。もちろん許可を取ってメールアドレスなど連絡先も収集しましょう。
見込み顧客アンケートは、ご自身が想定している店舗に集客力があるのかどうかリサーチが出来るだけでなく、価格設定の参考、サービス内容のブラッシュアップも可能です。加えてオープン後の見込み顧客としてDMによる案内も可能となります。足で稼ぎ手間をかけるリサーチは創業計画の不確実性を低減することができます。
事例として婦人靴店を創業される女性の方は、友人や勤務先の同僚から、足に関する悩みや靴店へのニーズを聴きとるアンケートを創業前に実践され、10年続く繁盛店を経営しておられます。ライブ演奏を特徴とするBarを開業する男性の方は、アルバイト先のライブハウスや飲食店において、オーナーの協力のもと、好みの音楽やBarのスタイルについてのアンケートと、自身が提供する予定のライブに対する興味を聞きとるアンケートを実施して、自身を持って創業準備をすることができました。
アンケートの効用は、リサーチや、見込み客の確保に止まらず、創業融資を受ける際のアピール資料にもなります。
金融機関が、未経験の業種を創業する申込者に、「集客の見込みはありますか。」という質問をすることは当然のことです。この時、「やってみないとわかりません。」と回答すれば、事業の計画性を疑われることになります。店舗周辺の人口や、ライバル店の調査を行うことに加えて、アンケートを実施し、その内容を創業融資審査時に担当者に見せることによって、見込み顧客の確保状況をアピールできるだけでなく、創業にかける熱意を伝えることにもなります。
一石二鳥の「見込み顧客アンケート」、創業計画練り上げに不安のある方はぜひ実践することをお勧めします。