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使える経営計画を作るためのポイントを教えてください。

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  • 使える経営計画を作るためのポイントを教えてください。

    経営計画を作っても、作りっぱなしになってしまい、活用できていません。絵に描いた餅になっている気がします。

    経営計画は、行動に結びついて初めて「使える経営計画」と言えるでしょう。


    「使える経営計画」とは
    ・経営者の意思がちゃんと吹き込まれた経営計画で、
    ・行動に結び付くものであって、
    ・毎月の業績管理に役立つ「モノサシ」となるもの
    すなわち、事業のPDCAサイクルに直結するものだと考えています。

    「売上は20%アップ」「固定費は10%削減」という目標(経営計画)を掲げても、具体的な行動が明らかにならなければ、意味がありません。
    「絵に描いた餅」になってしまいます。

     具体的というのは「なにをどれだけ」が明らかである、という意味です。
     5W2Hが明らかなのがベストですね。

    「今年の売上目標は 前年比 120%だ!」と営業マンに発破をかけたとしても、具体的にどうしたらいいか、腑に落ちるでしょうか。具体的な行動が、想定できるでしょうか。

     例えば、
     「A商品を ○○をターゲットとし、○○というルートで、単価○○円で○○件・・・」
      「B商品を・・・」
    というように、
      「なにをどれだけ」を明らかにすることで、
      「じゃあ、A商品の受注目標は○○件で、目標商談数は○○件、そのためにはアポイントを○○件…」
    と具体的な行動を考えることができますね。

     飲食店ならば、直近の 客単価 と 客数 を把握したうえで、目標単価と客数を計画に織り込むべきでしょう。

    「固定費10%削減」を掲げるならば、
    ・圧縮できる固定費はどれか
    ・現実にどのくらい削減できるのか
    ・削減するための行動は何か
    まで考えたうえで、
    ・かけるべき固定費も無理に削っていないか、増やすべきものはないか
    も注意したいところです。

    「活きた経営計画」は具体的な行動につながるものでなくてはならない。そう考えています。
     そして、「何をどれだけ」を具体的に詰めた計画だからこそ、毎月の業績管理(振り返り)にじわじわ活きてきます。

     経営計画を作成されることをおすすめしていますが、
    ・具体的な行動に結び付くようにつくる
    ・作って終わりではなく、毎月振り返って打ち手を考えて
    最大限活用頂くのが、「使える経営計画」だと思います。

回答した専門家
税務、会計

神佐 真由美

税務はもちろん、管理会計・キャッシュフローを軸にビジネスドクターとして経営を...

事業を継続するだけで大変な時代です。経営は変化対応業/危機管理業といわれ、流れの早い現代だからこそ、常に数字を見て活用する経営が求められます。変化を読み取り、これからの意思決定に活かす管理会計の構築を支援します。一番身近なパートナー、ビジネスドクターとして、経営者が経営=挑戦に専念できる環境づくりを支援します。一緒に未来を描き、課題を見つけ、解決していきましょう。

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