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店舗事業を上手に社員に引き継がせる方法は?

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  • 店舗事業を上手に社員に引き継がせる方法は?

    現在飲食店を数店舗経営しています。事業を引き継ぐ親族もいないので、現在10名程いる社員の誰かに引き継がせようと考えています。どのようにすれば上手く引き継がせることが出来るでしょうか?

    人選と評価基準の明確化と経営と資本の分離に取り組んでください。


    飲食店を数店舗経営しておられ、社員を10名程雇用しておられるとの事ですね。既にある程度の社員間での上下の役割分担等はついておられる事と思います。今回のご相談への回答として、下記のようなステップで取り組んでみて下さい。
    ①「人事制度の明確化」
    ②「人選の基準の明確化」
    ③「経営と資本の分離」
    ④「定期的な経営会議」
    ⑤「スケジュールと取り組み」
    という手順です。
    ①「人事制度の明確化」とは、トップは社長というポジションまでの人事制度をつくる、という意味です。現在はご相談者が社長として経営の切り盛りをしておられる事と思いますが、経営と資本の分離という事で社員に飲食店事業の経営を任せる為に社長までの人事制度を構築するという事です。株主として最終的な権限はご相談者が保持するとして、現場の経営判断を任せられる仕組みを作るという事です。
    ②「人選の基準の明確化」とは、経営的な役割のポジションへの人選をする際の基準を明確化する、という意味です。組織を率いてゆく為には技術的なスキルも必要ですし、経営的なスキルも必要です。そして人を率いてゆく人間力というスキルが必要になります。このスキルのバランスを考えて、経営者的ポジションに必要なスキルを明確化してゆくという事です。もちろんスキルを身に付けて頂くための教育制度の構築も必要になります。
    ③「経営と資本の分離」とは、経営を担当する役割と資本を担当する役割(株主)を明確に分けて考えてゆく、という事です。お互いに尊重し、それぞれが責任分担の役割を明確にして取り組んでゆくという事です。その為に役割分担を作成してください。
    ④「定期的な経営会議」とは、③で作成した役割分担の状況を定期的な経営会議を開催して報告を受ける、という事です。より具体的な報告を受ける会議の設定を行ってください。
    ⑤「スケジュールと取り組み」とは上記の①〜④までの取り組みのスケジュールを作成し、具体的に取り組んでゆくという事です。微妙なアレンジは必要ですが、基本的には上記のような内容で取り組んで頂ければと思います。

回答した専門家
販売促進・広告戦略

戸田 浩司

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