今までいただいたご質問の中で多かった質問とその回答例です。
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現在飲食店を数店舗経営しています。社員も各店舗に店長をはじめ数名おります。子どもが外で働いていたのですが、近々退職し事業を継いでくれる事になりました。上手に承継するにはどのようにすればいいでしょうか?
一通り仕事を体験させた後、経営について学ばせてください。
ご相談のように複数店舗を経営しておられ社員も数名おられる場合の事業承継はしっかりした準備と実践が必要です。既存の社員の皆さんは、現場でたたき上げてきて飲食店舗のキッチンやホールの業務に携わっておられるケースが多いと思います。この様な現場にある日突然「次の社長候補です」とご子息が戻ってこられても現場とギクシャクしてしまう場合が多くあります。そこで下記のモデルをベースにして取り組みをしてください。
①「仕事の区分化」
②「各業務の取り組み順」
③「現場の業務への取り組みとレポート」
④「イベント等の企画」
⑤「新しい役割の設定」
です。
①「仕事の区分化」とは、現在の仕事を区分化・役割分担化してください、という事です。簡単に言うと、キッチン、ホールという現場業務分担に総務、人事等という事務処理業務、又は、仕入等という風に現在の事業内容を区分化してください。
②「各業務の取り組み順」とは①で区分化した業務について、どの順番で取り組んでマスターしてゆくと効率的か?という順番を決める、という事です。すべての業務に精通する事は時間が不足して不可能だと思いますが、業務全体を体感し把握する事は短時間・短期間でも可能です。この取り組みを効率的になるように順番を作るという事です。
③「現場の業務への取り組みとレポート」とは、③で決めた業務に実際に取り組んでゆくという事と、各業務での取り組みや課題等をレポートとして提出させるという事です。
④「イベント等の企画」とは、③で一通り業務を経験した後に、全社横断的なイベント企画を任せる、という事です。これは全社横断的な取り組みを体験させるという意味と社員にも一定の認識を持たせる為です。
⑤「新しい役割の設定」とは、既存の役職でもよいのですが、可能であれば新しく役職を作り、新しい役割を設定するというモノです。この事で社内に一定の役割とポジションを構築し、次の人事のタイミングで経営職への昇格を行ってください。