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焼き肉屋を3店舗経営している会社ですが、業績は良くなく会社の雰囲気も悪くなっていますし、社員もやる気が段々と低下している様に感じます。
経営的にも苦しいので、社員がやる気になって欲しいのですが、良い方法はありますか?
小さな組織ほど役職と等級と評価システムがあれば大丈夫です。
小さな会社の社員の特徴として仕事を覚えた後、自分の人生設計で金銭的・社会的な部分が見えてこないので3カ月から3年で退職するか、人材では無く常に受け身で会社に居るだけの人「人在・じんざい」になってしまうのです。
この現象をクリアーする為には明確な社内組織と役職や等級が必要になります。
たとえば 平社員を3つの等級に別け 主任を5つに別け店長代理を2つに分けた場合、毎年勤務査定で評価され頑張った者に対して等級を昇進させる方式を採用すると、社員は10年後には店長になれるキャリアプランが明確になります。
等級の昇進毎に基本給が上がればモチベーションは維持され、職位への昇格を目指す事になります。当然役職手当を残業代含めた分としてまとまった金額を明示すれば、経済的計画も出来る訳です。実際には細かなルールは必要ですが、まず明確なキャリアプランを作成して、かつ明確な等級別の基準を決めましょう。
組織として仕事をする場合大切なstepは①明確なルールと基準、マニュアルの共有が必要です。②会社の売り上げ、利益に連動する店舗の目標設定を共有し具体的な策を打ち出す事が次のステップです。③会社側からの各種情報の共有を図る事で、店全体としての「協働」がはじまり(共に協力して働く事)貢献や利他の精神が芽生えます。これに対して経営者が仕事のプロセス評価をしてあげる事で社員は自分を認めてくれた経営者の為に仕事をより遂行する、これが組織の基本です。実際に労働者がやる気になるきっかけは、①上司に褒められた時 ②仕事を任された時 ③新人の育成を任された時 ④昇進・昇給した時です。この心理状態を初めから取り入れて評価とキャリアプランを設定する事で職場は大きく変化します。勿論、店舗の場合は最終ビジョンとして何店舗体制にする等の目標の共有が必要になります。
この方式で考えれば10年以内に出店すれば良い計算になり、常に前向きな組織になります。
最後に店舗形式の場合は、店長である規準に達した者にはのれん分け制度を導入する事で店長の独立によりポジションに空きが出ますから、より組織は前向きに活性化します。
のれん分け的フランチャイズ方式の導入企業は拡大路線に成功しています。