専門家派遣　コンサル出前一丁　利用者インタビュー

利用前の課題

前職では広告代理店で大学向けに学生募集の広報支援業務に携わっていました。勤務しながら経営大学院に通い、機械学習システムを活用したビッグデータの解析手法を学び、大学が持つ膨大な未活用データを活かすことで、経験や勘に頼らない大学経営、学生募集の支援を行う事業を着想しました。見切り発車で創業したこともあり、作成した事業計画が基本を押さえられておらず、金融機関からの創業融資が通らなかったことから、大阪産業創造館のセミナーの受講をきっかけに、まずは経営相談室のコンサルタントとの面談を利用しました。
利用してみると、さまざまな支援があることを知り、専門家のサポートが必要となる就業規則の作成、プライバシーマークの取得という課題に応じて、専門家派遣を利用することにしました。

アドバイスを受けた内容

就業規則の作成においては、組織が大きくなってから作るより、小さいときに骨格となる受け入れ態勢を準備しておくようにアドバイスをうけたことが印象的でした。更に、従業員が働きやすい環境を作ることだけでなく、経営者側のリスク回避にもつながることがわかりました。今まで就業規則というものを読み込んだことがなかったため学びながらの作成となり時間を割くことが大変でしたが、自分たちの会社に合った規則とは何かを話し合い、会社の方針を明確にできました。
また、プライバシーマークの取得においては、思っていた以上に取得には幅広い知見が必要なため、自分たちだけで取得するのは難しかったと実感しました。

成果

専門家派遣を利用して、就業規則の作成とプライバシーマークを無事に取得できたことは大きな成果でした。幅広い知見を持つ各分野の専門家が、伴走支援してくれたことで計画的に進めることができました。就業規則の作成後に従業員を2名採用できましたし、プライバシーマークの取得においては、経営者だけでなく全社員を巻き込み、管理意識を浸透・共有することの重要性に気付きました。大阪産業創造館を利用し始めた時、取引先は2校でしたが、いまでは20校まで実績が増えました。
他にも資金については、段階的に成長に応じて3回の調達に成功。さらに、IAG（関西を代表する経営者とのマッチング）登壇、大阪トップランナー育成事業の認定も受けることができました。

感想

面談や専門家派遣など、企業の成長に伴って発生するさまざまな課題に応じて、幅広いサービスを利用させていただきました。
大学院で経営理論は学びましたが、実践するのでは大きく違っており「判るとできるは違う」ことを痛感しました。チャレンジするときに０から１を生み出すには足りないものだらけなので、１にするところをサポートしてもらえたのは大きかったです。
利用するまでコンサル出前一丁の存在は知りませんでしたが、大阪産業創造館のHPを見て、こんなこともできるのかと驚きました。コストも大阪市から派遣費用の2/3の補助が出るので使わないと損です。経営していくうえで、大阪市の支援を受けながら進めていくことは有益だと思いますので、みなさんも有効に活用してください。

（公開日：2025/5）