面談　利用者インタビュー

漠然とした状態からの相談

2014年の創業時に、保険や年金などの開業手続きについて、経営相談室の面談サービスを複数回利用しました。創業以来、連続黒字となり事業は順調に推移していたものの人材の採用に苦労しており、積極的な案件獲得ができる体制になかったことで手詰まり感を抱えていました。さらに、事業を拡大したいと思ってはいるものの、会社のめざすべき次のステップが漠然としており、どのように事業を展開していくかが整理できておらず、課題を感じていました。そこで、開業時に利用していた、経営相談室のことを思い出して、改めて面談サービスを利用し、今後の進め方について相談しました。

課題の整理と解決策の提案

漠然と事業拡大を考えていましたが、面談を通じて、人材の確保・定着が無ければ事業拡大は進まないことに気付きました。そこで、まずは従業員が安心して働ける労務環境の整備と、求める人物像を明確にするための、人事評価制度構築に取り組む必要性を感じて、最適な専門家をコーディネートしてもらいました。人材募集においては、公益財団法人 大阪産業局　HR戦略部の採用戦略アドバイザーをご紹介いただき、最適な採用手法とニーズに合った人材紹介会社の紹介を受けることができました。他にも、創業以来の連続黒字により内部留保が一定額あったため、企業買収の選択肢があることと、その進め方のアドバイスや関連サービスの情報を提供してもらいました。

想定していた以上の成果

採用戦略アドバイザーからご紹介いただいた人材紹介会社を通じて、正社員3名から正社員7名と、新たに4名の採用に成功しました。それに伴い、売上高も相談前から前期は1.6倍　今期は1.8倍にまで増加しました。人材の受け入れ環境を整えたことと採用戦略アドバイザーのサポートもあり、想定していたよりも早く求める人材の採用につながったと実感しています。また人事評価制度により、これまでは、賃金、昇給、賞与を感覚で決めていましたが、悩む時間が無くなり、評価にかかる時間は短縮できています。更に、明確な基準ができたことで、従業員の納得感も高くなり、人材の定着率も100％を維持しています。
求める人物像を明確にしたことで、中途採用の経験豊富な人材が若手社員の育成にやりがいを感じており、良い循環につながっています。企業買収の選択肢は、自分では気づくことができなかったため新たな可能性も見いだすことができました。

最適な支援サービスのコーディネート

事業拡大の方向性に悩み、漠然とした状態で面談サービスを利用しましたが、当社の状況を理解したうえで、次のステップを的確にアドバイスいただけました。
面談を通じて課題を整理しながら必要なタイミングで最適な支援サービスを紹介いただけたことで事業拡大の方向性が明確になりました。今までは、人脈からの紹介での採用が多く、外部人材を募集してもほとんど反応がありませんでした。当社に最適な採用手法を提案いただいたおかげで組織体制が整ったため、現在は新規顧客開拓に向けて営業に注力することができています。時間的な猶予ができたことで、新たな収益源となる新規事業について検討できるようになったのも大阪産業創造館の支援があったおかげです。

（公開日：2025/5）