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会社の後継者をどのように育成すればよいでしょうか。
社長の役割を理解して、後継者教育を進めていきます。
会社のトップである社長は、企業経営を永続的に継続させる役割は多岐に渡り、相互に密接に関連しあっています。経営者である社長の責任は重く、幅広いものとなり、他の役員とは大きく異なります。社長がすべき主な役割について示します。
①会社としての方針、目指す方向性を決める。
②前社長の経営理念(想いや思想)を受け継ぎ、次世代へ継承する。
③社内外の利害関係者(ステークホルダー)と良好な関係を築き、情報収集や意見交換
を通して経営改善につなげる。
④ビジネスの環境変化を敏感に察知し、機会やリスクに適切に対応する。
⑤経営数値を分析し、会社に必要な財務基盤を整える。
⑥キャッシュフローを得るために適切な設備投資、人材投資、研究開発投資などを行う。
中小企業や小規模企業の場合は、社長自身が自社の経営状況や実態を把握し、直接現場で判断したり指示したりすることがあります。そのことを考慮して後継者教育することが必要です。後継者教育として必要な内容を以下に示します。
①会社の市場特性や将来性を学ぶ。
②会社の強みや弱みを把握する。
③社内の各職場をローテ―ションして現場で学び、責任ある立場を自覚する。
④社内外の利害関係者との幅広い人脈を形成する。
⑤後継者を助ける役員陣と円滑にコミュニケーションを行う。
⑥セミナーなどを通じて幅広い経営知識を習得する。
⑦株式や会社資産・負債などを把握する。
事業承継するには、事業承継する前に後継者教育をすることが必要ですし、一般的には
事業承継した後でも後継者教育を続けることが必要です。次世代に円滑に後継者を引き継ぐためには早めに計画的に後継者を決めて、後継者教育をし、事業承継していくことが重要です。