2003年、パティシエ エス コヤマ開業当時の三田市ゆりのき台は、まだ一面原っぱで最寄り駅からも車がなくては行けない場所。
誰もが不利だと思う立地条件の中で、小山氏は「こののどかな風景こそが、自分が求めていたものだ」と感じ、ここからエスコヤマがスタート。ケーキを買って食べて美味しいというだけではなく、買いに行くまでの道のり、季節ごとに表情を変える庭、パッケージの面白さ、ショップの外装や内装などお菓子の周りにある全てを楽しんでいただきたいと考えている。
2016年現在では、1500坪の敷地内には小山氏独自の自由な発想を活かした7ブランドが点在し、1日4000人が来店。「お菓子のテーマパーク」のようだと称される。
「どうしたら売れるか?ではなく、自分が伝えたいこと、表現したいことが世間で大絶賛されるかが大切」と語るパティシエ小山氏から、起業に必要なエッセンスを学び取っていただきたいと思います。