第36回大阪市大 オープンラボラトリー 〜 製薬分野への工学的アプローチ 〜|イベント・セミナー申込画面|大阪産業創造館

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第36回大阪市大 オープンラボラトリー 〜 製薬分野への工学的アプローチ 〜

No.08758

開催日時 2008年12月2日(火) 13:30-18:00
開催日時補足 2008年12月2日(火)
13:30〜17:00<シーズ発表> 17:00〜17:55<フリーディスカッション>
開催場所 大阪産業創造館 6F会議室AB
定員 80名
 満席になり次第、締め切ります
料金 無料 
お問合せ先 大阪産業創造館イベント・セミナー事務局
〒541-0053 大阪市中央区本町1-4-5
大阪産業創造館13階
TEL: 06-6264-9911 FAX: 06-6264-9899 E-MAIL: ope@sansokan.jp
受付時間:月〜金 10:00〜18:00 (祝日除く)

 ※お電話・メールでのお申込受付はしておりません。
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もしくは

大阪市立大学新産業創生研究センター
〒558-8585大阪市住吉区杉本3-3-138(インキュベータ内)
TEL: 06-6605-3468 FAX: 06-6605-3552
E-MAIL: sangaku@ado.osaka-cu.ac.jp
http://www.ado.osaka-cu.ac.jp/sangaku/

オープンラボラトリー
概要

産学官連携を目指す“出前”研究室

 大阪市立大学大学院工学研究科は、産業界、社会との活発な交流を通して、大学における基礎研究のさらなる発展を期するとともに、有機的な「産」・「学」・「官」のパートナーシップを築き、萌芽的、挑戦的な応用研究の開拓によって、大阪市を中心とする地域に密着した新しい産業の創生と育成、都市大阪の再生に積極的な役割を果たすことをめざして、「都市・環境」、「新エネルギー」、「ナノ領域マテリアル・バイオ」、「IT活用」などの重点研究部門についての最新の研究成果、これまで培ってきた基礎研究の成果を、“出前”研究室という形で広く社会に発信します。

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テーマ

メインテーマ(第35〜36回):
『医療と製薬への工学的アプローチ』

 先進医療分野や創薬の最先端においては、様々な工学的アプローチが注目されています。例えば、先端医療である遺伝子治療そして先端がん治療は、それら医療を支える薬剤キャリアーなどのマテリアル無しでは成立しません。一方、創薬分野においても送達技術は勿論のこと、薬剤の晶析技術に代表されるような工学的アプローチの重要性は指摘するまでもありません。

 そこで今回、『医療と製薬への工学的アプローチ』をメインテーマとして2回のオープン・ラボラトリーを企画し、最新の研究成果を広く市民の皆様にもお伝えします。


第36回テーマ:
『製薬分野への工学的アプローチ』

 医薬品中間体や原薬の製造には必須である晶析技術と遠心分離技術について、最近の研究成果を出前します。

 晶析は分離技術であると同時に、所望の特性をもった結晶を製造する、結晶製造技術としての役割があります。医薬の場合には、高純度であることは当然として、多形の制御も厳しく要求されます。そこで、結晶多形、粒子径分布、結晶形状などを制御するためのレシピと新開発の晶析装置を紹介します。

 また、結晶の遠心分離は頻繁に行われるところですが、遠心分離機内での結晶洗浄のバリデーションについて、実践的な研究成果を紹介します。

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発表内容

■13:30〜13:35
開会挨拶
産学官連携推進委員会副委員長 大島 昭彦


■13:35〜13:40
イントロダクション・オーバービュー
化学生物系専攻教授 大嶋 寛


■13:40〜14:40
「医薬等の有機化合物の晶析: 結晶多形・形状・粒径の制御」
化学生物系専攻教授 大嶋 寛

 製品が結晶であれば、医薬に限らず、その製造において結晶特性を制御することが重要となります。代表的な特性には、結晶多形・形状・粒径・粒径分布などがありますが、これらが異なると、溶解度・溶解速度・バイオアベイラビリティ(薬の生体利用度)・光沢・純度・濾過性・保存安定性・計量性などが異なります。要するに結晶製品の機能が異なるということですが、これらの結晶特性を制御するにはどのようにすればよいか、何に注目すればよいのか。今回は、有機化合物の晶析について概要を述べた後、多形結晶析出のメカニズムと制御についての研究成果を紹介します。また、基本的と考えられながら実は難しい粒子径と粒径分布の制御についてもその考え方について紹介します。

■14:40〜14:50 休憩(10分)

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発表内容

■14:50〜15:50
「新しい晶析装置の開発」
化学生物系専攻助教 五十嵐 幸一

 医薬品や食品、化学品など、多くの製品が結晶という形態で出荷されています。近年では、サイズやその分布、多形など、様々な結晶特性をより精密に制御する技術が求められています。通常、晶析操作は大きな反応釜を用いて、冷却操作や貧溶媒添加操作を行い、結晶を析出させていますが、実際に再現性よく結晶化を行うのは難しく、経験を頼りに多くの試行錯誤を繰り返しながら最適条件を見つけているのが現状です。我々は、ラボスケールではありますが、新しいアイディアを晶析操作に適用した晶析装置を製作し、その有用性について検討してきました。今回は、それらの中から、いくつかの晶析装置を取り上げ、その原理について説明するとともに、実際にその装置を使って得られた結果について、紹介します。

■15:50〜16:00 休憩(10分)

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発表内容

■16:00〜17:00
「医薬品製造における遠心分離操作」
田辺三菱製薬工場㈱小野田工場技術部 池田 一史

 医薬品原薬の製造ステップの中で、精製操作は薬の有効性・安全性の確保の上で重要です。晶析では溶解度の差異を利用して目的物のみを析出させ、不純物を母液中に溶存させることにより精製を行いますが、これは固液分離で結晶と母液を完全に分離させて初めて達成されることになります。したがって、晶析後の固液分離や結晶ケークの洗浄は、晶析プロセスで意図した設計品質を確保する上で重要な操作といえます。本講演では、晶析スラリーの固液分離手段として広く利用されている遠心分離操作を取り上げ、その結晶ケーク洗浄操作が品質に与える影響についての研究結果と、遠心分離操作の設定及び管理において考慮すべき重要な要因について紹介します。

■17:00〜17:55
フリーディスカッションおよび技術相談会



■17:55〜18:00
閉会挨拶・次回テーマについて
産学官連携推進委員会副委員長 大島 昭彦

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次回予告

<次回予告> 第37〜38回「大阪市立大学 オープンラボラトリー」

メインテーマ: 『エネルギー貯蔵・変換技術の研究最前線』 -脱化石燃料社会を目指して-
第37回テーマ: 「インサーション材料からなる 12V “非鉛系” 蓄電池」



日 時: 2009年1月7日(水) 13:30〜18:00
場 所: 大阪産業創造館 6F 会議室AB

 第37、38回では、太陽光発電およびその利用技術に関する工学研究科での地道な取り組みを紹介すると共に「燃料電池」、「二次電池」、「発電・蓄電システム」など最新の基礎研究の成果を広く市民の皆様にお伝えします。

 第37回では、プロトンやリチウムイオンとエレクトロンを結晶の基本骨格を乱すことなく繰り返し収容・放出することのできる一連の物質をインサーション材料と呼び、この材料からなる正極と負極の間をリチウムイオンが行き来することによって蓄電・発電機能が生まれます。これをリチウムイオン(シャトルコック)蓄電池と呼んでいます。今ではなくてはならない二次電池の一つです。この研究過程から生まれた一連の材料と、その活躍の場として近年提案している 12V “非鉛系” 蓄電池の第1世代と第2世代を紹介します。

<※諸事情により予告無く内容を変更する可能性があります。あらかじめご了承ください>

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過去のオープンラボ
ラトリーのテーマ

大阪市立大学大学院工学研究科「オープン・ラボラトリー」の過去の開催内容などの詳細は こちら をご覧ください。


【最近のオープンラボラトリーの発表テーマ(開催済)】

(11)『明日を拓くロボットテクノロジー』
第25回:未踏工学分野-ミクロ・ロボティクス
第26回:ロボット用視覚システムの開発と3次元ディスプレイの実現
第27回:安全なロボットを実現する材料

(12)『より良い生活を支えるマテリアルの開拓』
第28回:環境に優しいマテリアル創製テクノロジー
第29回:エネルギーとバイオにおける次世代機能性材料
第30回:マテリアルの物性と計測の最前線

(13)『ナノ構造金属材料研究の最新報告』
第31回:ナノ構造金属材料研究の最新報告

(14)『都市環境新生に関するコア技術』
第32回:環境との調和のとれた都市内橋梁を目指して
第33回:都市環境のシミュレーションと計画

(15)『都市のライフライン(老朽下水道管路)の更生』
第34回:都市のライフライン(老朽下水道管路)の更生

(16)『医療と製薬への工学的アプローチ』
第35回:医薬を進歩させるバイオ工学

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ご注意

*交流会に参加される方は必ず下記にチェックをしてください。
*お申込みいただくお客様の情報は、共催の大阪市立大学担当者及び発表者にも共有させていただきますので、ご了承の上お申込みください。

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※10/23 までシーズ発表会の開始時刻を「13:00」と誤表記しておりましたが、「13:30」が正確な開始時刻です。
なお、受付開始時刻は「13:00」となっておりますので、同時刻以降にご来場いただけます。
ご迷惑をおかけ致しましたこと、深くお詫び申し上げます。

注意事項

※注意事項※

    ●お申込はお一人様につき一件のみ承っています。
    お連れ様がいらっしゃる場合は別途ユーザー登録の上、お申込をお願いいたします。下記アンケート回答欄に、お連れ様の出席希望をお書きになれらましても、申込受付はいたしかねます。ご了承ください。
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    ●報道関係者などの事前承認を受けた方を除き、当館が主催するセミナー・イベントの無断録音・撮影は禁止されています。

キャンセルについて

  • セミナーなどお席に限りがある催事について、ご欠席される場合は必ず前日までにキャンセル処理をしていただきますようお願いいたします。

個人情報の取り扱いについて

  • 諸般の事情により、このセミナー(イベント)をやむを得ず変更又は中止する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • 中止や開催方法を変更する場合は、WEBサイトへの掲示およびお申込いただいた皆さまにはメールにてご連絡いたしますので、ご確認をお願いいたします。
  • 他のお客様の迷惑になると事務局が判断した場合は、ご参加いただけない、またはご退室いただく場合があります。
  • 申込状況や会場の都合により、受入定員を変更することがあります。
  • 本イベントへの参加、出展者並びに参加者の責に帰す本イベント会場内での事故、出展事業者の説明内容・事業内容・経営状況、出展事業者の商品・技術・サービス及び出展事業者との商談・取引・契約などについて、公益財団法人大阪産業局は何ら保証等するものではなく、これら及びこれらに基づいて生じたいかなるトラブル・損害についても、一切責任を負いません。