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飲食店の開業準備をしようと思っています。このたびの、新型コロナウイルスでは、多くの飲食店も大打撃を受けているので、自分にできるか不安です。コロナ禍の前後で、大きく変化したことはありますか?
飲食店の核となる「店舗選びの条件」が大きく変わりました。
新しい生活様式(ニューノーマル)が、飲食店にも大きな影響を与えています。飲食店は「物件選び」が、とても重要ですので、ここでは「物件について」お伝えします。今までと大きく変化したことは「一般的な優良物件の定義(条件)」の内容です。どのように変化したのか、以下の三つにまとめました。
① 「こぢんまりとした小さめの物件」→三密を避けるため、適正な席数が作れません
② 「隠れ家的な地下の物件」→窓がなく、換気ができません
③ 「駅チカの店舗」→リモートワーク導入企業増で、ビジネスマンが減少する可能性があります。
① についてですが、今までは、個人で小さな飲食店(居酒屋・カフェ・バー等)を開業したいと思えば、一人でも運営できそうな「小さな物件」が人気でした。ですが、いわゆる「三密」になる物件は“クラスターが発生する”と集客できない(お客様から敬遠される可能性)物件へと変わりつつあります。例えば、10坪(15席ほど)の店舗だと、三密を避ける今は、7席〜10席くらいの席数にする配慮が必要です。大規模店舗でも同じで、従来の半分から0.7席くらいに席数を減らす必要があります。席数や回転数が減ると、客単価にも影響しますので坪数はとても大事です。
② は、お金をかけて設備投資する方法もありますが、お客様へ伝わるのに時間がかかるでしょう。
③ は、地域にもよりますが、仮に今すぐリモートワーク導入企業が増えなくても、確実に増えていきますので「駅チカ=来客数が多い」という方程式はいつまで続くか保証はありません。
以上の三つは、あくまでも予測されることですが、今から物件を探す方は、ぜひ参考にされて下さい。また、新型コロナウイルスに関する日々のニュースや、厚生労働省・都道府県・店舗所在地等のHPは、細やかに確認しておいた方が良いでしょう。やみくもに物件を探すのではなく、常に新しい情報を知った上で、店舗の候補になりそうな物件を探して下さい。