先月・先々月に引き続き、大阪都市経済調査会が実施した全国の経営者・役員層へのインターネット調査をもとに、都市特性面からの大阪に対する評価を紹介します。
企業や産業が立地して事業を展開するためには、快適な都市機能が必要です。大阪市には各種機能が相当な水準で整っていますが、さらに強化・充実が必要な都市機能について経営者の意識を聞いてみました【図1】。この結果、「安全・安心な街づくり」と「都市の美的センス」の2つが突出して高くなっています。確かに、大阪府のひったくり(認知)件数はこの6年間で半減したとはいえ、31年間連続で全国ワースト1位ですし、「大阪は汚い」と以前から指摘されていたわけですから、納得できる結果です。第3位以下が国際物流機能など、プラスα的であることと対比すると、まずはネガティブな側面を改善することが急務と言えます。
次に、大阪が将来どのような都市になって欲しいかを尋ねた結果をみてみましょう【図2】。この質問では「安全・安心で憩いのある都市」「活気がある都市」の2つが、将来像として半数近い経営者から期待されている結果となりました。特に「安全・安心で憩いのある都市」は大阪出身者の2/3近くが希望しており、地元民の切実さが読み取れます。第3位以下からは「きれいで整然」「さまざまな個性」「エンターテインメント」「国際的」などのキーワードが上がっており、図1で第2位の「都市の美的センス」が示唆する具体的な方向性と解釈することができます。
【図1】大阪市が今後、強化・充実を図るべき都市機能
(全体および出身エリア別)

【調査概要】調査対象:職業属性が「経営者・役員」。下記の設問に対する回答を分析。『出張等 で大阪に来られた経験などを踏まえ、ビジネス機能面からみて大阪市が今後、強化・充実を 図るべき都市機能はどのようなものでしょうか』に対して、10の機能から強化・充実の必要性 が高い順に3つを選択。
注:図1では全体の回答(2,050人)の多い順に項目を並び替えている。図2も同様。(出身エリア 別のサンプル数は図2の注参照)
|
左グラフ
元データはこちら>> |
【図2】希望する大阪の将来像(全体および出身エリア別)

設問:『あなたは、将来大阪がどのような都市になって欲しいと思いますか?最大で3個まで選択 してください』
注:3つの出身エリア別回答者数は大阪:183、近畿:197、関東:824
|
左グラフ
元データはこちら>> |
■印刷画面■
|